64話
アルとエルを挟んでシャドウと4人で並んで商店の並ぶ通りに向かって歩く
2人の肩には鳥の姿になっているルナとメア。
しかもインコ。セキセイインコである。
今日のお出かけに向けて2人にお願いして鳥の姿になってもらうときにスマホでセキセイインコでお願いしますと画像を見せておいたのだ。
ふふふ、可愛い。
おちりぷりぷりで可愛い。
猫や犬や小鳥など、小動物は本当に可愛い。
もちろん大型犬も可愛い。
そしてそんな可愛い小動物と子供という組み合わせは可愛いと可愛いの相乗効果でさらに可愛いが天元突破している。
「えへへ〜、メアかわいいねぇ」
ほっぺでエルが自分の肩に乗っているメアに頬ずりをする
それにメアも応えて頬ずりをし返す
ああ、可愛い・・・。
シャドウを見ればほんわかした表情をしていて、おそらく自分も同じ表情をしているのだろう、なんというか・・・平和だなぁ。
そんな風に思いながら歩いていると同じように商店通りに向かって歩いている人たちだろうか、人がどんどん増えていく。
その中にはおしゃれに着飾った人たちもいたり、大きな荷物を抱えた人たちなどが居る。
大きな荷物を抱えた人は街の外からきた人たちだろうか?
冒険者通りや商店通りにはお宿もあるのでそちらに向かっているのかもしれない。
普段よりも人通りが多く、様々な種族が歩いているのでこの世界に来てだいぶ時間は経ったがそれでもついつい目で追ってしまう。
なにせ元の世界にはホモ・サピエンスもとい人間しか居ないものでね。
外国から来た人たちも昔を思えば大分増えたので、どこの国の人かな?とは思うがジロジロ見てしまうということはない。
だが、この世界の種族は様々である。
猫耳生えた人や全身が鱗に覆われたリザードマンのような人、背中に翼の生えた人などがいるので、完成されたコスプレ・・・って感じてついつい見てしまうのである。
いかんいかん、不快感を与えてしまう可能性があるのでいい加減慣れねば。
「どんなお店があるんだろう?」
「そうだね、いつもの商店通りとは違うだろうから、楽しみだね」
「ミツルさんも初めて?」
「うん、この世界でのお祭りは初めてだねぇ」
アルとエルには異世界から来ていることを話しているので、ならオレたちと一緒だねって笑顔になるアルが可愛くて胸がキュンっとなる。
「そうだね!一緒だね」
「エルとミツとアルといっしょ!」
「シャドウさんは?」
「私は祭り自体は知っているが、直接体験するのは初めてだな」
「シャドーもいっしょ!!」
きゃーっとはしゃぐエルに、一緒ですねと同じように笑顔になるアル
繋いでいる手を振りながらたのしみーとスキップをするエルとエルに落ちつかなきゃというアル。
そんな話をしているうちに商店通りへと到着する。
そこには沢山の人が行き交っていて気をつけないとはぐれてしまう可能性がある。
ので、歩幅の小さいエルをシャドウが抱き上げて、アルと自分が手を繋ぐ。
「迷子になったら大変だからね。」
「うん!」
「エル、あるきたいー」
「人が少ないところでおろしてやるからそれまで我慢できるか?」
「むぅ・・・わかった・・・」
不服そうな顔をしたあと、それでもちゃんと理解して頷くエルはいい子だ。
そしてアルもはぐれないようにとしっかりと握る手に力を入れるのでいい子だねと頭を撫でる。
「いろんなお店があるから気になったら教えてね?」
「うん、わかった」
時間は昼まで、だがいろんな屋台もでているのでついでにお昼を食べてから帰ろうとシャドウに言えば、そうだな、と賛成してくれる。
アルとエルにとっては街で初めての外食であるので、楽しみとニコニコしている。
それからはぐれないようにアルの歩幅に合わせてゆっくりと商店通りを歩く。
今日は商店通りを歩き明日は冒険者通りを歩く、三日目はどちらに行くかアルとエルに聞き、行きたい方に行く予定にしている。
商店通りには普段売っているものからお祭りに合わせて用意して居たのだろう普段見ないものまで様々なものが並んでいる。
日用品を始め、宝飾品や鉱石や何に使うか用途不明の道具まで。
見たことのないものが色々と並んでいて、アルと一緒にあれなんだろう?これ何に使うのかな?といろんなものに目が惹かれてしまう。
その度にシャドウや店員さんが商品の説明をしてくれる。
エルはというとお菓子や子供向けのアクセサリーなどに興味が惹かれるらしく、シャドウに抱きかかえられた状態であれみたい!!と指をさして一緒に見に行き、その時は下に下ろしてあげてじっくり見るというのを繰り返している。
しばらくウィンドウショッピングをしながら歩いているのだが2人は何を買うかかんがえあぐねているらしく途中、お昼に時間が近くなったので混み合わないうちに食べ物が並ぶ屋台が集中している場所へと移動し、2人が食べてみたいという料理を購入する。
屋台の近くの広場にはお祭りの間のみテーブルと椅子が用意されて居てそこで食べたり飲んだりができるようになっている。
ゴミ箱なんかも用意されているので皿はお店に返しに行くが串などは処分できるようになっているのでありがたい。
空いているテーブルに座り、買ってきた食べ物を色々と並べ食べ始める。
ルナとメアも小鳥の姿だが料理をついばみ一緒に食べる。
食べたことのない料理が多いのか、2人はあれもこれもと口に詰め込み頬がパンパンになっていて口の周りが汚れているので持ってきたハンカチで拭いてあげならが自分も食べる。
大分食べてお腹が落ち着いてきたら、
「お店が沢山あって何を買っていいか迷う」
「まようー」
と2人が言う。
たしかに色々な店があり初めて見るものも多いので迷って当然だろう
「焦って買わなくてもいいよ、明日は冒険者ギルドのある通りを歩くし、もし決まらなくても明後日に買えばいいんだから、ね?」
四日目は領主様のお屋敷にお出かけなのでその翌日ならば午後からまた買い物に出てもいいしね。とそういえば
「なら、今日と明日は色々見て明後日に買う」
とアルが言う、エルも自分のタイミングで買えばいいからねといえばうん!と元気に頷く
その後、食事を終えて、もう一度ゆっくりとお店を見て回り、2人は結局お菓子のみを購入し、時間となったのでお店に戻ることとなった。
明日は冒険者ギルド通り、2人のお眼鏡に叶うものはあるのかどうか。
自分もきになるものがあったら明日、明後日に何か買ってみようかなと思い、戻って少し休憩した後、仕込みを始める。
アルとエル、シャドウも手伝ってくれて仕込みは順調に終わったのだが、その仕込み中。
2人は興奮して今日のお出かけのことを振り返りながら楽しそうに話していたので連れて行けてよかったなぁと心から思う。
ルナとメアの2人には2人の護衛のお礼がわりに定食が食べたいとのことなので食べてもらい明日以降もよろしくと頼んでおく。
今日は街の外から来ているお客さんが多かったため、100色は8時過ぎには完売する。
シャフさんムーネさんは開店してすぐに来店して売り切れたら困るから!と食べて帰って行きました。唐揚げ好きな2人のブレなさに、さすがだと思いましたよ。
さぁ、明日は冒険者通りにお出かけなので明日に備えてゆっくりと寝ましょうということで久しぶりに2人と一緒にお風呂に入り、そのままお布団に入って興奮する2人をなだめながらおやすみなさい。
読んでいただきありがとうございます。(*^^*)




