54話
今日はチキン南蛮定食の日。
メインはチキン南蛮、スープは玉ねぎと溶き卵のかきたま和風スープ、小鉢はささみとキュウリのサラダである。
チキン南蛮の下拵えとしてはまず鳥のもも肉を中心に縦に一本切れ目を入れてそこから左右に切り込みを入れて開き厚みを均等にする。
そうしないと揚げむらができてしまう。鶏むねを使う場合も同じようにしてほしい。
揚げる前に塩胡椒をして、薄力粉をまぶして溶き卵にくぐらせて油で揚げる。
最初は中温でゆっくり揚げるのだけど、最初の1、2分は衣が固まるまでは剥がれやすいので気をつけて固まったらたまにひっくり返しながら揚げる。
鶏むねなら大体5分程、鶏ももなら8分ほどを目安に揚げて、最後に高温で表面がパリッとなるよう1分ぐらい揚げてしっかりと油を切る。
あとはすぐに切るのではなく3分ほど余熱で蒸らしたあと、切るのがおススメだ。
が、今は下ごしらえ中なので揚げるのはお店を開店してからである。
次はタルタルソース。玉ねぎをみじん切りにして軽く水にさらした後しっかりと水気を切っておいて、次は固ゆでにしたゆで卵をみじん切りにする。
今回はピクルスなどの漬物はあえて入れず、マヨネーズにと同量の水切りヨーグルトを入れてさっぱり味のタルタルソースにする。
そこにあとはレモン果汁と塩胡椒をして味を整える。もし硬いようなら牛乳を入れて調整する。
油で揚げたこってりの鳥に甘酸っぱいタレとさっぱりとしたタルタルソース。
美味しいよねぇ・・・。
次はチキン南蛮といえば甘酢ダレ。
砂糖、醤油、お酢を1対1対1の量を鍋に入れ火にかける。煮立ったら完成。
あとは揚げた鶏肉をくぐらせて全体に絡めた後、食べやすい大きさに切ってタルタルソースをかけて完成。
ところで、お酢は穀物酢でもいいが、酸っぱいのが苦手な人はやさしい味わいのお酢が販売されているのでそれを使うのがおススメだ。
ただ、やさしい味わいのお酢には他の調味料が入っているので砂糖は少し少なめにするといいと思う。
次はスープ。
鍋に薄切りにした玉ねぎと水と顆粒だしを入れて玉ねぎに火が通るまで煮て、醤油かだし醤油で味を調整した後、沸騰しているところに溶き卵をゆっくり入れてふわっとさせて完成。器に盛った後に刻み葱を乗せて緑をプラスする。
好みでごま油かラー油を少々入れると美味しいです。
さて、最後はキュウリとささみのサラダ。
まずはお湯を沸かし、そこにお酒を少々。
そして鳥ささみを茹でる。だいたい4分ぐらいかな。茹ですぎると固くなるので注意だ。
取り出したささみは粗熱が取れるまで放置する。粗熱が取れたら手でほぐしておく。
次はキュウリ、千切りのスライサーでキュウリを切ると便利です。
包丁で切る場合は薄切りにした後、さらに細切りにする。手間はかかるがその方がササミと絡み合うのでちょっとの手間をかけて欲しい。
千切りにしたキュウリと手でほぐしたササミを軽く混ぜた後、そこにゴマドレッシングを入れる。ちなみにドレッシングは和風のものでもいいし、洋風のでもいい。
今回はゴマドレッシングを使用してあえて完成。
あとはチキン南蛮と一緒に盛り付けるレタスを用意するぐらいだね。
レタスは手でざっくりと割って切って氷水でしめたあと、水気を切るだけなので開店前に準備すればいい。
よし、下ごしらえはこんなものだろう。
キュウリのせん切りやササミをほぐしてもらうのはお手伝いをしてもらっていたので、開店時間よりかなり早く終わっている。というか開店まで2時間以上ある。
開店まで時間があるので今日はアルとエルと一緒にゆっくりすることにする。
休みの日は本を読んだり、自分の部屋で子供向けの映画を見たりしたりしている。
イシュタル様の大盤振る舞いで二人を守るための腕輪に日本語の翻訳機能がプラスされているので一緒に映画を見ることができるのだ。
子供達のお気に入りのアニメは青い猫型ロボットが出てくる自分も子供の頃から見ている例のアニメだ。
あのポケット・・・欲しいよねぇ。大人になっても欲しいと思う夢の道具が詰まったポケット。ちなみに自分が一番欲しいなぁと思った道具は電話ボックスになっていて、もしもって最初に言って望みをいうと叶うあの電話ボックスである。
あと、二番手はどこにでもいけるドア。
だが、映画を見るのはお休みの日と決めてあるので、映画を見るわけではない。
今日は普段、子供達がどんな勉強をしているのか、とかそういった話をしてもらうのだ。
ちなみにシャドウは今、昨日リクさんとフラムさんからの情報を元に、この街にどれくらいの例の国から来た竜人が居るのか確認などをしに行っている。
このお店には入ってこれない、見つけられないそうなのだが、近所まで来ることはできる。
その時にご近所さんに何かあってはいけないので、把握のためとのことだ。
この街に居れなくなってしまう可能性もあるからね。
というわけで外には絶対に出ないようにとのことです。
お店が開店する時間までには戻ってくるとのことなので、シャドウが戻ってきてからお店を開けるという話になっている。
お店を開ける際にオープンの札をかけるのだが、その時に外に出なければいけないのでその少しの時間でも危険があるかもしれないから、だそうだ。
子供達にミルクココアを、自分のはブラックのコーヒーを淹れてゆっくりと話をする。
「あのね、ともだち できたよ」
「そうなんだ、どんな子?」
「えっと、えっと、水をねこーやってパーっとできる子!」
両手を万歳してエルが一生懸命説明をしてくれる。説明的には水関係の妖精の子供かな?
「そしたらね、べつの子がね、風をぶわーーーってやるの!」
「でも、その子、いつも強い風を出すからみんなの髪がバサバサになるよ」
アルが追加で教えてくれる。
風関係の妖精の子供なんだろう。力の制御がまだうまくできないみたいだね。
「だからね、オレとエルと一緒に練習したりよくしてるんだ。」
「みんなで練習するの、楽しい?」
「うん!楽しい!」
「エルもたのしい!」
そっか、そっか。かわいいのう。
ニコニコと話す二人は勉強もほかの妖精の間の子たちとの交流も順調のようだ。
たまに朝起きたら二人がベッドに潜り込んでいることがあるし、一緒に寝たいということがあるのだが、それでも少しでも楽しいと思うことが増えるのは良いことだ。
そんなゆったりとした時間を過ごしているうちに開店時間が近くなる。
コップを片付けているとシャドウが戻ってくるのでどうだった?と聞けば以前よりやはり増えているとのことだ。
ただ、この近辺にはまだ来ていないのと、インが街の外でその来ている人たちを路銀を稼ぐためにこの街に滞在しているとか誤魔化したりして追い返したりもしているそうだ。
あとは念のため大人の妖精さんに監視を頼んでいるそうなので、何かあったら連絡が来るようになっているそうです。
とは言っても自分には何も出来ないので何かあったら子供達とお店に籠るという手筈になってます。
というわけでお店の開店の時間になったのでお店を開ける。
今日は8時ごろにリクさんとフラムさんが来店して、トラブルもなく1日が終わりました。
ちなみに、今日の売り上げは78食でした。
読んでいただきありがとうございます。(*^^*)




