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29話



あれから数日、自分の住んでいる世界に戻って友人や家族と食事に行ったり、レシピ本を買ったり、異世界で料理の試作をしたりして、とうとう元の世界での有給を使い切ったのだけど・・・。まだ、お店が開店できてない。


イシュタル様から焦らなくていいと言われているのだが、やっぱり焦ってしまう。


「あー・・・どうしよう・・・・」


ある程度の料理の方針は決めた、隣の主婦さんたちやディンさんローラさん夫婦、向かいの住人のシャフさんなどに別々の日に、試食をしてもらったりもしていて、問題なく受け入れてもらえたので定食のメニューはとりあえずほぼ完成。


では、何が問題なのか?というと、小さなお店だが一人では手が回らないというとことに気づいてしまったのだ。

自分は料理を作ることに手を取られてしまうので、給仕と会計をしてくれる人が必要なのだが、シャドウにはお願いできない。

いや、シャドウが仕事ができないというわけではない。それは本人もできるし、イシュタル様もそれくらいならシャドウもできると言っていた。

だが、なにせ、聖霊様だ。猫の姿で誤魔化しているのだが、本来の姿だと認識阻害をしてはいるがそれは短時間の関わりに対するもので、お店にくるお客さんで見る人がじっくりゆっくりしかも何度も見れば聖霊だということに気づかれてしまう可能性が出てくる。それはよろしくないそうなのだ。


いい意味でも悪い意味でも目を付けれられてトラブルになる可能性が高くなる。

妖精に気に入ってもらえれば魔法が使える世界だ。聖霊が気に入ってくれれば妖精の魔法よりさらに上位の魔法が使えるし、地位も名誉も手に入る。

まぁ、そういう考えの持ち主はそもそも気に入られないし、妖精や聖霊が見限れば魔法の力もあってないようなものになるらしいのだが。

シャドウは自分に何かあれば護衛としてすぐに動いてくれるし、守ってくれる。

だが、わざわざ分かっていることでトラブルを招く必要はない。


なので、従業員を増やすしかないのだが・・・さて、どうしようか・・・という状況だったりする。


「はぁ・・・、とりあえず、従業員のことは後で考えよう・・・。

シャドウ、今日のご飯。この世界のお肉を使ってみたいので買い物に行きましょー」


「あまり気負いすぎるなよ?そうだな、その肉なのだが冒険者ギルドでも肉が買えるのだが、行ってみないか?」


「冒険者ギルド!!それは気になりますな!一般人でも購入できるんだ?」


「冒険者ギルドの横に直売所のような場所があって、そこで買えるようになっている、一般人でも気軽に購入できるぞ」


出かける準備をして、お店の鍵を閉めて、では、冒険者ギルドへしゅっぱーつ!




冒険者ギルドは商業ギルドのある通りの隣にあって、ギルドの場所は街の入り口の近くにある。つまりここから街の入り口の門が見えるのだけど、歩いている人たち、鎧やローブを着てたり、大きな剣や斧を背中に背負っていたり、どこで売っているの?ってぐらい大きなリュックを背負っていたりまさにファンタジーな世界が目の前にあって、なんか感動してしまう。

というか、街の門。つまり入り口。この世界のこの街に来て初めて見た。


あそこから街の外に出るのか〜、街の外ってモンスターがたくさんいるんだよね。

絶対に出ないけど。


シャドウと共に冒険者ギルドの隣にある建物に入る。

と、おっきなカウンターがあり、そこにお肉の塊がどーーーーーん!とあって、生々しい。

奥は見えないがおそらく奥で解体とかしてるんだろう。血の臭いも漂ってきて、あ、ダメだこれ。長居できないや、早くお肉買って外へ出よう。

どの肉が美味しいかわからないので、とりあえずオススメのお肉を購入する。お肉には綺麗なサシが入っていて、そのまま焼くだけでも美味しそうなお肉だ。

ニンニク醤油のソースをかけたステーキにしよう。そうしよう。


お店の人が冷却の効果のある紙でお肉を包んで渡してくれるのでそれを受け取り、肩掛けのカバンの中へ入れる。

実はこのカバン、見た目と違い物が沢山入る、いわゆるマジックバッグというやつだ。

魔法のある世界なので魔法の道具も存在しているとことなのだが、便利だわぁこのバッグ、重いものを入れても重たくならないし、色々入れられるから本当に便利。


ただ、このバッグ、高いとのこと。

よく出回っている物で大金貨一枚、十万円。で、入る量はイメージしやすいもので例えると2リットルのペットボトル6本入りの箱が12箱分とのこと。

ちなみに自分が持っているのは所有者登録がされていて、他の人には使えないようになっているし、盗まれても戻ってくる仕様になっていてさらに入る量は無制限で品質保持の機能付き。

これはイシュタル様からもらったもので自分たち異世界からきて料理を広めている全員がいただいている。無制限に入るので金貨何枚とか値段をつけられないそうです。

元の世界でも使えるデザインで便利だから使っているけれど、口外禁止のマル秘アイテムだ。まぁ、元の世界で誰かに中身を見られたり、触られたりしても普通のバッグにしか見えない魔法がかかっているので口外したとしても誰も信じてくれないけどね。


というわけでバッグに入れて、お店を後にする。

外に出て軽く深呼吸。お店の中は血の生臭い匂いが強かったからね。

元の世界では対面販売の精肉店でも解体などはしてないから独特の生臭い臭いはまずかがないだろう。専門の職業の人たちがやってくれているからこそなのだが、この世界ではそうではないみたい。


「シャドウ、せっかくここまで来たから少し歩いて見てもいいかな?」


「ああ、もちろん構わない」


では、冒険者ギルドの通りの散策をしてみましょうか。

ギルドの中は冒険者たちがいるのだが、依頼をするわけではもないし、ガラの悪い人もいるそうなので今回は中に入るのはやめることにする。


周りを見ると商店が色々ある。商店の通りとはまた違う雰囲気のお店だ。

冒険者用の防具や武器や道具を売っているお店っぽいね。


ブラブラと歩いていると、ワッと後ろの方から歓声のような声が上がるので、びっくりして振り返ると、なんかでっかい生き物が運ばれてきてるんですけど!?


「シャドウ、あれ、何??」


「ああ、冒険者が亜竜を狩ってきたようだな。」


「ありゅう?」


「見た目はドラゴン族に似ているが、ドラゴン族とは違い本能に従う獣の竜のことを亜竜というんだ、恐竜より知恵が回る分狩るには難しい。が、それを狩って帰ってきたということは相当な実力があるのだろうな」


「へぇ、そうなんだ。そのありゅうって、狩るといいことあるの?」


「鱗や皮や骨が武器や防具に使える。肉は美味なので貴族や豪商が競って買おうとするだろうな、内臓や血は薬の材料になるから、一匹狩るだけでかなりの大金が入るだろうな、さらにそれを狩ったという実績も手に入れる。つまり富と名声、両方とも手に入る。」


富と名声、それを目的としてありゅうを狩ると。


「すごいねぇ」


「まず、一人では狩れない生き物だからな、チームかパーティ、又はクランで協力して狩ったのだろうな」


「あんなでっかいの一人で狩れたらすごいどころの話じゃないと思う」


だいぶ離れているけど、ここからでもわかるぐらいでっかい。

いやぁ、マジで異世界。外の世界では生きていけないな!!と改めてここが自分の住んでいる世界と違うということを実感させられました。










読んでいただきありがとうございます。(*^^*)


冒険者が狩ってきた亜竜はモンスターなハンターなあの世界で登場するリオ●イアっぽいやつです。

あのゲーム、最初の作品やったことあるんですけどね、最初に出会うモンスターにボッコボコに何度やってもやられてしまうものだから、挫折しましたw

兄弟になんでそこでやられる?ってあきれられるぐらい作者には無理ゲーでした(T-T)


あれできる人、尊敬します。てか、あんな難しい操作なんでできるの??誰かがやってるの見て、スゲーっていつも本気で言ってます。

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