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27話



イシュタル様にはお皿に乗せて仕事のお供にお渡しして、シャドウにはおやつ分として同じくお皿に乗せて渡して、焼けたクッキーが冷めるまで、お昼に食べたものをノートにまとめること数十分。


とりあえずまとめ終わったのでクッキーを分けますかね。

ほどほどの大きさの紙袋を取り出して、奥様方3人に渡す分を種類が均等になるように袋の3分の2ぐらいまで入れていく。入れ終わったら袋を閉じる。


イシュタル様とシャドウと自分と妖精さんのお礼用の分はガラス瓶の底に食品用乾燥剤のシリカゲルの袋を入れた後同じように均等に入れていく。

瓶の大きさはシャドウとイシュタル様と妖精さんのお礼用の分は大きめに、自分の分は半分ぐらいの大きさのものにしてある。


シャドウにシャドウの分を渡し、イシュタル様にも渡した後、シャドウに隣の主婦3人に渡してくると声をかけて、猫の姿のシャドウについてきてもらう。

隣の家に行き、それぞれに手渡してお店に戻る。


「ところでシャドウ、妖精さんの分はどうすれば渡せる?」


「ミツルの部屋の窓際に置いておけばいい。一枚づつ持って帰るよう伝えておく」


「妖精さんの姿、見えたりする?」


「タイミングが合えば見ることもあると思うが、おそらく、寝入った後に持っていくとおもう」


「そうなんだ・・・、見えたらラッキーってことだね」


「ただ、このクッキー、うまいからもう一枚ほしくてねだるために現れるかもしれないが」


よし、餌付けすれば妖精が見れるってことだね!ほら、ファンタジーな世界では定番の妖精ってさ、見てみたいよね。

とはいっても、妖精よりも会える確率が極端に低い聖霊さんとこの世界にいる間は常に一緒にいる身としてはこっちの方がレアだってわかってはいる。

そしてさらに神様ともいつでも会えちゃうって・・・うん、考えないとこう。


部屋にクッキーの入った瓶を妖精さん用のは窓際に、自分のは机の上に置いておく。

シャドウはすでに自分の分の瓶を傍らにモグモグと食べている。

食べ過ぎるとすぐになくなっちゃうぞー





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




夜になって、魚料理を出すお店に行くのだが、魚料理を出すお店っていうのがどちらかというとお金を持っている人たちが行くちょっとお高いお店ということなので、この世界でちょっとお洒落な服に身を包んでおります。


華美な服は苦手だし、年齢的に落ち着いた服の方がしっくりくるので上品に見える服装に化粧をして、同じく、いつもより美形を際立たせる服装のシャドウと馬車に揺られてその店に向かっております。


はい、馬車です。とは言っても馬ではありません。馬っぽい別の生き物です。体に鱗が生えていて、ツノもある馬っぽい生き物です。麒麟っていう生き物に似てます。


そんな生き物が引く馬車に揺られて向かうお店はお金持ちの人たちの暮らすエリアに近い場所にあるそうで、そこまで行くのに徒歩では時間がかかるとのことで今回は初めて馬車に乗ったんだけどこの馬っぽい生き物、触ってみたい。我慢してるけどね。


しばらくすると馬車が停まり、到着しましたと扉が開く、先にシャドウが降りて次に自分が降りるんだけど手を支えられて降りるって、どこのお嬢様やねん。とちょっと恥ずかしくなる。帰りは時間を伝えて迎えに来てもらうそうで、支払いは先に済ませてある。


で、到着したお店が外観がすでに高級そうな感じがする。つまりは高級レストランってやつっぽい。ファミレスとかチェーン店とかに慣れてる身としてはなんというか、気後れしてしまうがシャドウに手を引かれるままお店の中に入れば案内専用の係の人に席に案内される。

案内された場所は海外のレストランをイメージしてもらえれば分かりやすいと思う。

ほどよく隣とのテーブルが離れているので隣の人を気にしなくても良さそうだ。

席を案内されて椅子を引かれてそれぞれ座る。カトラリーは種類としてはフォークとナイフとスプーンの三種類、フランス料理のようにいろんな種類のフォークとナイフが並んでたりはしてなくてホッとする。


しかもどうやらシャドウが事前に予約をしていてくれたらしい。席に着いてホッとひと息をついた後、まずは食前酒が注がれる。

それを一口・・・うん、美味しい。あまり度数の高くないさっぱりとしたお酒だね。


次に運ばれてきたのはスープ。

シャドウに習って緊張しながらも一口食べる、うん、美味しい!

コンソメスープに近いと思う。確かコンソメスープは時間はかかるけど肉と香味野菜などがあれば作れるから、ただ、手間がかかるから高級料理店じゃないと難しいのかな?

そんなことを思いながら次に運ばれてきた料理を食べる。

魚料理を出すお店ということなので料理は魚をがメインで色々と出てくる。


焼いたもの、煮たもの、揚げたもの。

白身系の魚を使っていてシンプルな味つけながらどれもとても美味しい。

最後にデザートとしてバターケーキのようなものが出てきて食事は終了となる。


帰りの馬車の中、料理の値段をシャドウに全部で小金貨五枚。五万円。

高い、高すぎる!!高級料理店高い!!


「うう、シャドウ、ごめん・・・こんなに高いと思わなかった・・・」


五万円は高いので支払うと伝えればやんわりとシャドウに断られてしまう


「気にしないでいい、しかしミツルが以前作った魚のフライの方が私はおいしいと思ったな、また作ってくれるか?」


「うん、作る。エビフライも作る。」


タルタルソースたっぷりで作る!ついでに他の魚料理も作る!


「それは楽しみだ」


「シャドウ、いつもありがとうございます。」


お礼をいえば、笑顔で返してくれる。

なんというかもう、美形なだけでなくスマートになんでもしてくれるので、本当にもう、男前ですよ、シャドウさん!!

だけど、うう、支払いの件申し訳無さすぎる。なんかお詫びというかお礼というか、何か考えよう。


友人と食事に行っても割り勘が普通の自分としては奢られ慣れていない。

会社の飲み会だって、参加費を自己負担するのが当然だったのでね。


よし、久し振りにガトーショコラを作りましょうかね!

ホールで食べてもらおう。そうしよう!!


お店に到着して、料理の感想などを忘れないうちにメモをする。

お風呂に入って、寝る準備を整える。シャドウはシャドウの自室にすでに戻っている。

ということは、いま自分を護衛してくれているのは妖精さんということなので


「窓際にクッキーがあるので食べてね、いつもありがとう」


どこにいるかわからないけど、声をかけてみたりする。

聞こえてるかな?まぁ、聞こえてなくてもあれだ、でっかい独り言ということで。


お菓子の本を取り出して、ガトーショコラのページ開いて、付箋をつける。

明日は朝ごはんを作った後ガトーショコラを焼いて、シャドウへのお礼とするぞーーー!!





読んでいただきありがとうございます。(*^^*)


さて、これにて料理調査は一旦終了です。

これから開店に向けて頑張りますぞー!!

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