26話
異世界でお泊りしつつ、異世界のご飯を食べて早3日目。
2日目にシャドウが酔っ払い冒険者に女性と間違われて絡まれるなんてこともあったけれどフレンチトーストを作って慰めてみたりして、今日は3日目のお昼だ。
今のところ、シンプルな味付けが多く調味料の種類は現代日本と比べても少ないということがわかったのだが、肉系の料理が多く、魚系の料理はが少ないことに気づく。
シャドウに尋ねたところこの街は海から遠く、街から離れたところに湖があるそうで、魚はそこから運ばれてくるそうだが、この街の人たちは魚より肉をメインに食べているそうだ。
なので、魚料理はたまに食べるぐらいとのこと。
料理店なんかでも魚料理を頼めば出てくるそうだが、オススメをお願いすると基本的に肉料理しか出てこないらしい。
「屋台にも魚系、今のところ見ないのはそのせいなのか」
「探せばあると思うが、探さないとないということだな」
「一応、探してみていい?」
「ああ、探してみよう」
さて、口調が砕けた感じになっているのお気づきだろうか?
昨日の女性に間違われる事件(笑)から、お互いにいつまでも敬語っていうのもなんだろうということで、普段の友人や家族と話すようにしようということになったのだよ。
まだ、敬語が出そうになったり、出たりもするけど、まぁ、これから長い付き合いになる予定なのだ。いつまでの他人行儀だとね。
しばらく屋台の通りを歩いていると、シャドウがあそこみたいだなとお店を見つけてくれたのでその屋台に向かう。
置いてある料理はフリッターのようなものっぽくて、二つ注文したら大銅貨二枚。
つまり一個五百円。Mなバーガーショップのチキンナゲットと同じぐらいの大きさでそれが三つ。
ほかの屋台の料理が小銅貨一枚や二枚の中、量が少ない割にはちょっとお高い。
味付けは塩とハーブ。衣はサクっとしていて美味しいが量的に物足りない。
「卵とかって高いのかな?」
「ミツルの世界のようにいつでも手に入るというものではなく、コカトリスの卵が手に入れば卵が使えるといったところかな」
「としたら、卵の価格は一個あたり高くなってしまうということか。なら、高くなっても仕方ないよね。油は?」
「肉から取れる油が主流だな。あとは高くはなるが木の実からも作れているそうだ」
肉がメインって言ってたもんなぁ、イメージするならラードとかかな。
「牛乳とか、バターはどうか知ってる?」
「そうだな・・・妖精からの情報だとパンを作るためにミツルの世界で言うところの水牛に似た生き物がいて、それから絞った乳でバターなどを作っているそうだ」
ただ、自分の世界にいる水牛よりでかいらしい。
鶏はいないそうで似ている生き物としてコカトリスとのこと。ただし凶暴。
飼育にはむいていないが生息地は決まっているそうなので冒険者がお小遣い稼ぎについでに採って帰ってくるそうだ。
フリッターのような料理だけでは量が少なかったのでパンで魚や野菜を挟んだものも買って食べている。
焼いている魚なのでさっきの料理よりは安い。小銅貨三枚。
さっきの魚もこのサンドされている魚も同じ魚でピラというそうだ。ちなみにタラっぽい味がする。
「夜は魚料理を出す店に行ってみるか?妖精からの情報でいいところがあるそうだ」
「ぜひ、お願いします。というか、妖精さんたち、詳しいね」
「人と関わる物もいるからな、そういった妖精たちは細かい情報をよく知っているんだ」
「そういえばシャドウが離れている時って妖精さんがフォローに回ってくれてるんでしょ?お礼として何か用意したいと思ってて、何が喜ぶの?」
自分の世界でのファンタジーな本とかにミルクとクッキーがお礼になる妖精が確かいたなぁと思いながら聞いてみると
「妖精にもよるが、そうだな菓子が一番喜ぶな」
「甘いものが好きなんですねぇ・・・クッキー焼こ」
「私の分も頼む」
「もちろんですよ。ついでに大量生産してご近所さんにも配りましょう」
お昼の料理調査を終えて、お店に戻る。
夜に魚料理を出すお店に行くまでにはまだまだ時間があるので時間を有効利用するためクッキーを作ることにするが、お昼ご飯を食べた後のなのですこし休憩してから。
バターだけ室温に戻さないといけないのでバターだけ取り出しておいてっと。
自室に戻り、スマホでメールなんかが来てないか確認しつつ休憩する。
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さて、1時間ほどゆっくり休憩したので型抜きクッキーを作りましょうかね
多めに作って自分とシャドウの分として保存用、妖精さん用、イシュタル様用、配る用を作ろう。
取り出したるは万能なるホットケーキミックス!!
あと、バターと砂糖と卵、牛乳は少々。
室温に戻したバターをボールに入れて泡立て器でクリーム状になるまで混ぜる。
そこへ砂糖を入れてさらに混ぜて、卵黄を加えてさらによく混ぜる。
ホットケーキミックスを入れて泡立て器からヘラに持ち替えて粉っぽさがなくなるまで混ぜるのだが、生地がまとまりにくかったら牛乳を入れて調整する。
で、まとまってきたら今度は手で軽くこねてひとまとめにして一度、冷蔵庫に入れて生地を休ませる。
よし、プレーン生地はできたので、他にも作ろう。
ココアパウダーを入れたココア生地。
チョコチップを入れたチョコチップ生地。
刻んだナッツを入れたナッツ生地。
刻んだドライフルーツを入れたフルーツ生地。全部で五種類。
オーブンを180度に予熱するのを忘れずに。
休ませた生地を麺棒を使い、打ち粉をして4ミリから5ミリぐらいの厚さに伸ばして好きなクッキー型で抜く。抜いたら鉄板に並べていく。
星やハート、動物の型など最近は可愛いものが百円な均一なお店に
並んでいたりするよね。ただ、こだわった型はやっぱり専門店に行かないとないけどね。
今回は生地ごとに型を決めて混ぜた時にわかりやすいようにしておくけどね。
鉄板に並べ終わったら予熱が終了したオーブンへ入れてきつね色になるまで焼く。
大体10分ぐらいかな?焼きあがったら鉄板の上から網の上に移動させて置いて冷ます。
他の生地も同じように伸ばしては型で抜き焼いてを繰り返す。
しかし、カタログはとても便利だ。鉄板とか何枚も出せるんだもんなぁ。
家で作ろうと思ったらまず、一種類か、二種類ぐらいで量もほどほどにしか作れないもんねぇ。
そんなことを思いながらクッキーを大量生産し続けて、途中、焼きあがった香りに我慢できずシャドウとイシュタル様が台所に来てつまみ食いしたのはいうまでもないだろう。
読んでいただきありがとうございます。(*^^*)




