20話
2019年7月31日に17話を加筆訂正しております。
それに伴い20話も訂正しております。
ご迷惑をおかけします。
試食会当日のお昼まであと2時間というところだ。
カレーは仕上げた。ミートソースも作ったのであとはパスタを茹でるだけ。
コンソメスープは温め直して軽く塩胡椒したのであとはウィンナーを入れるだけ。
炊き込みご飯も炊き上がったのでおにぎりにした。白米も炊けている。
唐揚げとフライは揚げたての方がいいだろう。プリンは直前まで冷やしておく。
飲み物は子供用にオレンジジュースやりんごジュース、あとはサイダー。
大人用は麦茶と赤ワイン、白ワイン、あと、ビール。
主婦3人からのリクエストで飲み物はお酒ができれば飲みたいとのことなので用意した。
フライ用のタルタルソースは卵をみじん切りにしたあと、みじん切りの玉ねぎ、同じくみじん切りのキュウリの漬物、ちなみにピクルスではなく浅漬けのキュウリだ。
漬物という意味ではどちらも同じだが、浅漬けのキュウリの方がピクルスよりもあっさりして流と思う。さらにキュウリ以外だとたくあんやらっきょうもピクルスの代わりに入れるがおすすめだ。
あとはマヨネーズを入れて塩胡椒をして混ぜて完成だ。
よし、とりあえず準備は完了かな?
ちなみにイシュタル様とシャドウの分はワンプレートにしてお渡ししてある。
あー、ドキドキしてきた。
自分の世界ではお供も子供も好きな料理だが、この世界の人たちにとってはどうなんだろう?やっぱり現地の人たちに食べてもらって反応が見てみたい。
というわけで、そろそろかな?まだかな?とそわそわしながら待つこと1時間。
そろそろ唐揚げとフライを準備しなくちゃと台所に向かう。
コンソメスープにはウィンナーを入れて、お味噌汁も温めたあと味噌を入れて溶かす。
あとは天ぷら鍋二つに油を入れて温める。
温めているところでまずは唐揚げから。
下準備したお肉を取り出し、水分を切る。片栗粉と小麦粉を一対一で混ぜ合わせた衣をお肉にまぶして別のお皿に。
半分ほどまぶしたところで油が温まったのを確認してから鍋の大きさにもよるが一回につき3個から4個を入れてたまに裏返しながら約4分。
一度、バットに上げて余熱で中心まで火を通す。
その間に次々と唐揚げを同じように揚げてはバットに山盛りにしていく。
もう一つの鍋も温まったところで魚のフライを入れて揚げていく。
鍋を分けた理由は唐揚げの余分な粉がフライのパン粉に焦げ付いてしまい見た目が悪くなるからだ。
それに量があるから二つの鍋であげた方が効率がいいというだけ。
家でやるときはフライを先に挙げて、パン粉が落ちたらその度にカス揚げでパン粉のカスをすくえばいい。で、唐揚げは後に揚げればいいだけだ。
揚げ物をしている最中にシャドウがそろそろ来ますよと声をかけてくれるので
一旦、揚げ物を中断して迎えるべくお店の扉へと向かう。
机を一時的に女神様のカタログを利用させてもらって長いテーブルに変えてあって、その上におにぎりなどをラップをしてあるのでそれらを外していたら
カランカランと音がしてティーナさん、ファスナさん、レイラさんがこんにちはと入ってくる。
「いらっしゃいませ、お待ちしてましたよ」
3人の後ろから旦那さんと子供さんたち、老夫婦のディンさんとローラさんも来てくれたので、試食会を開始しようと思う。
向かいの住人の方々は時間をずらしてくる予定だ。なにせお店がそこまで広くないの仕方ない。
「今日はお忙しい中、試食会に来ていただきありがとうございます。
では、まずは飲み物をどうぞ、出来立てを食べて欲しいのですぐに最後の仕上げをしてきますね」
飲み物の説明をして、好きなものを飲んでくださいと行った後、台所にもどり最後の仕上げをする。
フライと唐揚げの残りは向かいの住人の方々が来た時に揚げるとして、まずはカレーのお鍋とスープと味噌汁のお鍋、魚のフライをテーブルの上に移動する。
で、台所でフライを揚げていた鍋は横に寄せてパスタようにお湯を沸かしておく。
そのあとは唐揚げの仕上げだ。唐揚げの鍋を再び温め直し、今度は少し温度を高めに。
二度揚げすることによって外はカリッと、中はジューシーに仕上がるのだ。
あと、二度目に揚げる時は大体、1分半から2分程度、でないと焦げてしまうのでそこは様子をみて欲しい。
鍋のお湯はまだ沸きそうにないので少し火を落として、シャドウにお願いしてお湯が湧いたら教えてもらうことにして。
二度揚げをした唐揚げとフライを持って戻る。
「お待たせしました。料理の説明をさせていただきますね。
まず、こちらが魚のフライです。そちらにあるタルタルソースというソースをつけて食べてみてください。で、こちらが唐揚げです。熱いので気をつけてくださいね。
そちらにあるのがカレーといいます。辛さが二種類ありますのでお子様には甘口がおススメです、あとでご飯をよそってカレーをかけますのでご飯と一緒に食べてみてください。魚のフライをトッピングしてもいいですよ。
あとはこれが野菜とウィンナーのコンソメスープと鶏団子のお味噌汁です。
それと、そちらの三角のものが炊き込みご飯のおにぎりとなってます。」
「見たことない料理ばかりね。その魚のフライは似たようなの見たことあるけれど」
「たるたるそーす?って初めて聞くわ」
「このワイン、美味しいわね」
皆がそれぞれ料理を覗き込んで首を傾げたりしているのでとりあえず一番無難そうなコンソメスープから試食してもらうことにする。
スープ用のお皿はすでに用意してあるので鍋から皿に移してまずはスープからどうぞとスプーンと共に手渡していく。
「とりあえずまずはスープからどうぞ、あとでもう一品パスタを追加しますね」
スープならそんなに抵抗ないのか、それぞれ口をつけて食べ出すのを確認しながら、カレー用に炊飯器の中のご飯をお皿によそう。
「ふむ、複雑な味だの」
「でも、この細長いお肉、美味しいですよ」
ディンさんがスープを一口、感想を言う。
それに対してローラさんはディンさんにウィンナーがおいしいと告げている。
子供たちもウィンナーにかじりついて食べているなか、子供の一人が唐揚げに手を伸ばし、フォークで刺してかじりついている。
が、カレーには見向きもしない。そうだよね、茶色いもんね。
よし、ここはこちらからすすめてみよう。
「レイラさんは辛いのは大丈夫ですか?」
「辛いのは苦手ね、甘い方がすきだわ」
ならばカレーは甘口だな。ご飯を少なめによそい、甘口のカレーをかけて手渡せば、少し顔をしかめるのでやっぱり色があまり良くないよなと思いつつ、自分用に少しよそいカレーをかけて一口食べる。
「見た目は悪いかもしれないんですが、煮込み料理なので大丈夫だと思いますよ」
といえば、戸惑いつつ、旦那さんらしき人のところへふらふら〜と歩いていく、シャドウがそっと足元に来て尻尾を絡めてくるのでどうやらお湯が沸いたっぽい。
みんなには好きに食べていてくださいねと一言告げて台所に戻る。
さて、パスタを仕上げて持って行きましょうかね。
読んでいただきありがとうございます。(*^^*)




