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21話


パスタを仕上げて、料理は全て完成し、試食会は和やかに進んで子供達にプリンを出したところで甘いものに反応した大人たちにもプリンを渡し、食べ終えたところで

さて、試食会の一番の目的。味の感想を教えてもらうためにノートとペンを用意する。


「今日の料理はいかがでしたか?」


「食べたことのないものばかりで、なんて言ったらいいかしら・・・」


ローラさんが首を傾げつつ、言葉を探しているところでディンさんが


「複雑な味だな」


と一言。


「たしかにそうね、特にかれーという料理は見た目もだけど味もお肉とお野菜を使っているってこと以外、何を使っているかわからなかったわ」


ローラさんの感想に他の人たちからも、普段食べているものより味が濃く、その分ワインが進んだとか、美味しいかどうかと聞かれたら美味しいけれど、初めて食べる時は戸惑うなどなど感想をもらう。

その都度、メモを取り、ふと気づく。


普段の料理より、自分の作った料理は全体的に味が濃いらしいということと、見たことのない料理のため最初の一口に戸惑うということ。

ただ、味は悪くないようで、そこはちょっと安心する。

ということは味は薄味のものから濃い味のものへ少しつづ変えていけばいいかな?と考えていたら


「お店は夜に開けるの?」


とファスナさんから質問される。


「いえ、昼に開けようかと思っているんですが」


「あら、そうなの?でも、お昼は多分人がそんなに来ないと思うわよ」


「えっと、なぜか理由を聞いてもいいですか?」


「そうね、まず私たち主婦ってお昼は朝の残りで軽めに済ませてしまうの。外に食べに出ることはほとんどないわ。あとはうちの旦那は冒険者ギルドの職員なんだけど、ギルドには食堂があるからそこで済ましてしまう人も多いらしいわ、職人にはお昼はまかないがでるそうだし、冒険者は昼に活動する人がほとんどだから携帯食を持ち歩いているし、わざわざ街に戻ってお昼を食べるってことはないわね。子供たちも学舎にいく時はパンを持って行ったりしているのよ」


OH、そうなんだ、お昼の営業は集客が見込めないのか・・・。


「夕飯時ならどうですか?」


「そうね、夜の方が人が多いと思うわ。」


ということは昼営業のつもりだったが夜営業に変更せざるを得ないか。と考え直していると


「ところでこのかれーっていう料理のことなんだけど」


「はい、カレーですか?」


「そう、これなんだけど、お鍋持ってきたら売ってもらうってことはできる?」


あら、それいいわねと他の人たちも賛同する


「そうですね、カレーを作る日でよければお売りすることはできますよ」


さすがに毎日カレーは作らないからね

「甘いものは毎日作るのかしら?」


「甘いものはそうですね、販売を目的としては今の所は作る予定はないですね」


それだと定食屋ではなく甘味処になってしまうのでといえばそうなのねと残念そうな表情になる。

ただ、その日の定食の内容によってはデザートをして作ることがあるのでその時は多めに作るので声をかけますねといえば、一転ニコニコと笑顔になる。


そういえばイシュタル様が調味料もいずれは普及させたいとおっしゃってたなぁ・・・。

ふと、ある考えが浮かんだが、まずは定食屋を開店させて、その生活に慣れることが先決なのでその考えは横に避けておく。


そのあともしばらく感想を聞いたり、職業によっての食事事情を聞いたりして、情報を集めたあと、お礼ということでワインを手土産に渡す。子供たちにはお酒というわけにはいかないので100パーセントオレンジジュースを。


で、次に来てくれたのは真向かいの住人の皆さん。

唐揚げとフライを挙げている間にスープや台所に置いていた追加のおにぎり。

パスタはお湯を沸かしたままだったのでパスタを用意して試食をしてもらう。


感想としてはティーナさんたちとほぼほぼ同じだった。

ただ、冒険者の人たちとしてはお昼用に何か持ち運びできるものを朝のうちに販売してもらえたらいいなということだったのでそこは検討してみようと思う。


試食会が終わった後、片付けをしながら考える。

味が複雑、濃いという意見なのだが、どこまでの濃さがいいんだろうと悩む。

悩んで、決意する。


「シャドウ、自分、恐竜のお肉・・・食べてみようと思う」


「なぜか聞いてもいいですか?」


「定食屋を開くとして、どこまでの味がすんなり受け入れられるのか考えたら、やっぱり現地の食材を食べてみるのが一番だと思って。

恐竜のお肉・・・食べたことないからって、食べるのに勇気がいるからって逃げてたらダメだなって・・・。」


未知の食材って食べるの、最初は戸惑うよね。

今日、来てくれたみんなの戸惑い具合を思い出し、それでも食べてくれたのだ。

自分は、イシュタル様の願いを聞き入れて、転職してここにいるのだ。

期待に応えるために、頑張らねば。


「明日、一緒に食べ歩きに付き合ってもらってもいいですか?」


「ええ、あなたがそう決めたのであれば、私はどこまでも付き合いますよ」


猫の姿のままのシャドウと決意を込めた固い握手を交わす。

あ、肉球柔らかい。


って、なにかの対決にむかうわけではないけれど、決意を新たにして、明日、恐竜のお肉などなどにチャレンジしてみようと思います!!





読んでいただきありがとうございます。(*^^*)

次回は恐竜のお肉。いただきます回です( ´∀`)

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