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秒速100m  作者: 楼榮 槐
1巻
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21/23

一時×笑み

また来ちまった…

清潔感溢れる白い壁と薬の匂いが漂うこの場所。消毒薬の匂いはわりかし好きだが、医学関係の職業には全く興味がない。隼都ジュントが退院するからもう来ないだろと思ったのもつかの間か……

目の前で寝ている我心。横蹴りでもくらわしてやろうかと思うほど、すげー良い顔して寝てやがる。どんな回復力?

その寝顔にこっそり口づけしようとする俺……ではなく隼都。その瞬間、我心ガシンは目を開けた

「ちょ…待っ…!!」

ガツン!!

鈍い音と共に隼都が頭を押さえる。

「痛っ!!!!」いやいや悪いの君だからね?と、冷たい二人の瞳が隼都を見据える気づかないうちに、にやけてたらしい。もともと無表情なことが多いから不思議そうに見られた。

「クールで噂の桐生キリュウが何でそんな顔してるわけ?あーゆー趣味の小東コヒガシに付き合ってるってことはお前も…」

「ないない!!(全否定)ってか噂じゃねーし。イケメンで有名の我心に言われたくねーよっ」

「潰し…」

「潰してあげようか…とは言わせないぜ?隼都っ」

「はいよ!」そうかけ声を上げると、上半身だけ起き上がっている我心の背後にまわり、我心の両腕を後ろでブロックさせた。ナイスコンビネーション(笑)

「おい…」柘榴ザクロは笑いながらケータイを取り出す。データフォルダから1枚の写真を見せる。

「ちょ…!」

「実はうちの学校の陸上部の女子が勝手に盗撮したらしいねん。それが噂になってファンクラブとかできてるん」

「は?」

「この写真、送ろっかな~」いかにも楽しそうな柘榴が見せた写真は、我心の寝顔写真だった。人の寝込みに何してんの?って呆れている我心。

「とりあえず消すことを勧めてあげる」

「消してほしんだろ?そう頼めばいいじゃん?」さぁ、人にものを頼む態度は?という2人の期待。

そのとき隼都のポケットからバイブが鳴った。



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