手紙×真実
ざっくんへ
ざっくん、一度だけ見舞い来てくれたやろ?ありがとな。実はその後、思わぬ来客がいたんや。誰やと思う(笑)?それがな…宮城やったん。アイツ、俺が寝てると思うたんやろな。ペラペラ喋りよったで。「ここは懺悔室かっ」て、ツッコミたくなるほどにな。
だから知ってるんや。お前が力を持ってることも。その力が俺に作用したことも。その話しながら、アイツ悔しがってた。
「俺が止めてさえいれば…悪かった…。小東…それから桐生」って。仕舞には、座ったまま自分の拳で、自分の足を殴りつけて、
「桐生は悪くない…全て悪いのは…俺の判断力…」もう狂ったように同じことを繰り返してな。あと、ざっくんに、その力を無くすために1週間期間とったんやて?そんな何もかも幸せにいく筈ないやん。なんで今までアイツ、それをしなかった?簡単なことや。
そこで、柘榴は1度それを読むのを躊躇った。視界に入ったその言葉を受け入れることができなかった。
アイツ、死ぬつもりやで。
悪寒が走る。我心が?そんなこと、あるはずない。謝る?…アイツに罪悪感なんて言葉はない。「全て悪いのは俺」なんて…アイツに自分を責めるなんて器用な真似できる筈がない。自己中で、人に押し付けてばっかで、あるのは仮面状の憎たらしい笑みだけ…。
手紙の先を読む。
7日っていうのは…アイツの執行猶予なんや。
刹那…痛みを感じる。
「心」という未知なる場所に。
頭で考えるよりも早く体が動く。
気づいた時、俺は走っていた。速く、速くと気が競って、その度に足がもつれそうになる。しかし転けたりはしまい。1秒でも早く、向かいたい。何処に?また始まった自問自答。
決まってんだろ、我心の場所だ。
アイツの真の心を探すためなら、闇の中へもダイブしてやるよ。




