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世界から軍事基地を無くす作戦の開始

艦隊を組んでヨオオッパ進撃。

 ガララギとカガンと3機でヨオオッパの軍事基地の破壊に向かうことになった。問題は補給だ。北アフリケ大陸のどこかの国と交渉して使わせてもらおう。

「お前たちは十二分に強い。他国に恩を着るような真似をするな」

 ザエギ国王に弱腰だと非難された。カガン大佐が、

「どういうことですか」

 と問うた。

「軍艦を使え。イージス艦や空母かがと艦隊を組んで地央海を航行して航行しきるまでに任務を終えろ」

 ずいぶんタイトなスケジュールだ。

「何度も派遣するようなザマになるな」

 艦隊が地央海を航行するのは二日もあれば充分だ。それはいくら何でも不可能。ゆっくり地央海見物でもしてもらってⅠ週間は欲しい。机上の計算なら3機分担して一日2か所を破壊して6か所×7日、計42か所か。敵基地の総数は各国機密事項だから軍事基地は何か所あるか総数は不明だ。1万か所を超えるだろうことは容易に想定できる。そのうち規模の大きい1000か所くらいは破壊したい。どんな計算もむり子さんだ。父は宰相ではなく国王になってしまったのか。

「エリンは家族を作った。トラオとミエンとカガンは何をしている」

 父でもあった。エリンはもちろん違うんだけどな、と内心でやり過ごした。

 しかし3機でどうにかなる話ではない。長兄のトラオに相談した。3機で不足なら30機に増やせばいいと能天気な答えが返って来た。

「地央海でなく北極海を使おう」

 ミエンが提案した。

「イギ国から南下した方が良い」

「いやイギ国を叩いたならば北海を使ってドイ国など叩けば良いじゃないか」

 それは良い案だとみな賛成した。

「フラ国、スぺ国など順次叩けば帰りは地央海を使って悠々ご帰還だ」

「そうだね北海の航路開拓だ。ドーバー海峡を通過しよう」

「1年の大航海だね」

「だから1週間だよ」

「1週間で出来るなら神も仏も国王も要らない」

 そうだそうだ、とみな笑った。

「でもこれは世界から軍事基地を無くす、そのための大作戦だ。2度やるのはあり得ない。一回で決めるぞ」

 オーオーと少人数の鬨の声が上がった。


 それから3週間後には船上に子供たちの姿があった。それ以外にエリンやカガンなどと同じ訓練学校卒業生が300余名乗船していた。みんなエリンのワハイ島基地破壊画像を見て興奮し志願した人たちだ。国王から直々任命書を賜っている。

「ねえ暑いよねえ、ここ北極海だよね」

 ノースリーブの肩に鳥が泊まりたそうに羽ばたいている。海ではクジラが熱いよと大きく塩を吐いた。男子女子おおよそ半数の戦闘機乗りは同窓会気分で盛り上がっていた。空母は軽空母を含め10隻だ。古今東西例のない大艦隊だ。イージス艦・駆逐艦・巡洋艦ミサイル防衛艦などその数総数150。ただ軽空母かがは20機程度の運用を想定した空母で30機は窮屈だ。でも全通甲板は十分広いから嬌声が途切れることは無かった。

「プールがあればね」

「あるよ、大きなプールが」

「でも氷が浮かんでいる」

「直ぐに解けるさ」

「でも置いていかれちゃう」

「じゃヘリコプターで先の海に落として貰えば」

「それならここでも変わらないよ」

 えっ、と頭にクエスチョンマークを浮かべた人はちょっといじられた。

 エリンは最年少だけど一身に尊敬を浴びている。卒業生は全員少尉に任官するけど全員がステルス戦闘爆撃に乗れるわけでは無い。対ミサイル防衛任務の人もいる。それは指令機・隊長機でもあるから士気は高い。

「総隊長機は俺が乗る」

 元王子のガララギは王子気質が抜けない。

「ガララギが総隊長なら全滅だよ。分隊長機でもみな断ると思うよ」

 エリンに相手にされずむくれている。愛機を持ち出し勝手に離陸した。

 艦橋の指令が撃墜するぞ、と脅したが無視してアクロバット飛行を披露している。プロペラ機で7色の煙を出してご機嫌だ。艦橋の周りをクルクル回っている。他の空母の甲板すれすれを飛び憤慨させてご満悦だ。遊び疲れたのか甲板に大勢の人が居るのにポンポンと無茶な着陸を披露した。でも、王子だからなあ、とあきれ顔で済まされている。


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