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核の最終処分

エクライナに戦死するために派遣された金じょんの兵隊は本当に哀れだ。

 金じょんがㇿ国に味方して2万人の兵隊を提供した。その兵隊の写真は恐ろしくみすぼらしくて200年前の綿入れを羽織る写真よりさらに貧乏そのものだ。こんな兵隊が金じょん社会の実態なのかと人民の程度の低さに慄いた。兎に角貧乏たらしくて1000年前の貧窮問答歌を見せられているようで、恐らく2万人の兵隊はみんな戦死してしまうんだろうなと言葉も浮かばない。

 一日数時間しか電気が使えない生活は世界も同じだと不満にも思わないのだろう。30年間給料の上がらない国の民と飼いならされようは大差ないと言われれば返す言葉もないけど。金じょんの兵隊のくすんだ緑色の綿入れみたいな軍服に身を包み覇気のない俯いたおどおどしたその一枚の写真は戦死の未来がはっきり見えて憐れ以外の何物でもない。450万円と軍事技術と引き換えの命だ。金じょんにとって兵隊は既に死んで過去の存在だ。ㇿ国から貰う軍事技術に胸躍らせエクライナている。


 体制崩壊がもっとも穏やかな道ならばその道を取ろうと、ㇿ国の隣国エクライナに肩入れ始めたシキアイ。絶対に戦死しないし大金を払うからと民兵を募集し派遣した。後方からふんだんに飛び道具を使い一気の攻勢に立った。

 恐らくグレムリンが遊び惚けている首都に1週間もかからないだろう。プリコジジの進軍だ。ㇿ国の兵隊はそんな程度だ。雪崩を打って逃げ出すだろう。シキアイは保険を掛けた。ブージンの別荘に1キロトンの原爆を落とした。ブージンは逃げ場がないと震え震え上がっただろう。

 ㇿ国国民は思った。えっ、どういうこと? なんで首都のモス子が占領されちゃうわけ? 相手は恐ろしあの国だから体制の崩壊だけで占領せずに引き上げたのはシキアイの得点だ。ㇿ国国民はブージンって結局張りぼてだったの? 柔道の黒帯はウソ? 現実を突きつけられてもバラライカとウオッカの国だからなんとなく暮らせれば満足してきた。一度連邦体制の崩壊を経験しているからか、結局は同じさと騒がなかった。本当に従順で頭の上を通り過ぎる国家の一大事を認識できない。

 思いもかけずㇿ国の崩壊が最初だった。おそろしあが最初にこの世界から退場したことは幸運そのものだ。中心の地が残され小さな国家になった国民はこれが本当の姿だったんだと意に介さない。

「核を最終処理まで3年で終えよ」

 宇宙将軍のオドロドロしい声がㇿ国に響き渡った。

 シキアイはㇿ国がロケットの国だと思い出し、核弾頭はロケットに積み太陽に突っ込ませ最終処理せよ、と命令した。

「太陽って将来爆発して新たな星の材料になるんでしょ」

 エリンが不安そうにシキアイに聞いた。

「だから?」

「だからまた惑星が出来て将来の地球が出来たらプルトニュウムで人類が死んでしまう」

「かもね。でも適応した生命が出来るに決まってるから心配は要らないさ」

「プルトニュウムに負けない人類?」

「だって今だってカリュームの放射能に負けていない」

「そっかあ。じゃどんどん核弾頭撃ち込んでも大丈夫なんだ」

「まあね究極の最終処分さ」

「凄いね、流石にシキアイはキリストだ」

「人を生き返らせたりするバカじゃないよ僕は」

 最終処分は決まった。

「でもロケットなんて大丈夫」

「今のロケットの信頼性は十分さ。300回連続でも失敗しない」

「301回目は?」

「落ちても爆発しないさ。回収すればいい」

シキアイは攻勢を強め保有国の原爆の爆発を加速した。各国に持てる国の恐怖を迫った。

自国内でボンボン爆発する核にァ国は潜入したテロリストではなく宇宙を疑った。


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