盗賊
「当身!」
「当身!」
「当身!」
「当身!」
「当身!」
「当身!」
結局ハン○ー試験のキ○アみたいな手段で瞬殺した。
盗賊は6人。
特に何が起こることも無く……。
まぁいいんだけどね。
ポタラさをが出てきて、ため息ひとつ。
「で、どうするんですか?」
「え?」
「この後です。この盗賊達をどうするんですか?」
たしかに。
考えてなかった。
殺すのはやだしなぁ。
だからといって何もしないのもダメだろう。
だってこいつらがまた誰かを襲って殺すかもしれない。
ちなみに通常なら首だけギルドか役所に持っていけば懸賞金がもらえる可能性があるらしい。
ただ捕まえた奴が野盗に成り立てで顔が知られていないと、無差別殺人を疑われる可能性もある。
普通は人相書きを先に見て討伐するそうだ。
「御者のおじさん、この人達知ってる?」
「商売がら人相書きは見るようにしてますが、見覚えはありませんねぇ。流れ者か大きな盗賊団の下っ端でしょう。」
「なるほど。」
とりあえず全員簀巻きにして、1人起こして話聞くか。
「おーい、起きろー!」
「うっ、ううっ……、一体何が……!」
一応一番偉そうなやつを起こしてみる。
「俺様はガローデ盗賊団、ガローデ親分の1の子分、ダルソンだ!早く縄を解きやがれ!ぶっ殺すぞ!」
はい、めんどくさい。
「御者さん、ガローデって知ってる?」
「知ってますよ。この辺りでは1番大きな盗賊団ですね。ただ右腕はコリロという魔法使いの男のはずなので、こいつはただの下っ端ですね。」
「うるせぇ!これから成果を上げて、俺が右腕になるんだよ!」
「アジトってどこにあるの?」
「言うわけないだろ馬鹿かお前!」
「ふーん。」
俺は無言でダルソンの右足を軽くグーパン。
スネがパキッと言う嫌な音と共にグニャリと変な方向に曲がる。
「ギャー!」
叫ぶダルソン。
「で、アジトどこ?」
「いでぇ!いでぇよう!」
「うるさい!」
左脚もグーパン。
「ギャー!」
「アジト何処なの?早く言って、めんどくさいから。次は指を一本ずつ引きちぎるからね!」
「ひっ、言います!言います!」
話を聞くに、この先にある休憩所の裏の森の中、崖沿いの洞窟にアジトはあるらしい。
「ポタラさん、めんどくさいので盗賊団壊滅させちゃっていいですか?」
「時間をあまりかけないのならいいですよ。ですがそれはこの人達をどうするのかの答えになってないですね?」
確かに。
「うーん、こいつらは地面に首だけ出して埋めていきます。運が良ければ生き残りますよ。」
「まぁ及第点ですかね。」
お許しを得たので、街道から少し離れた所に穴を掘る。
埋め埋め。
見事な生首が6つ並んだ。
各々なんか叫んでらっしゃる。
念のため近くの木を削って、そこに『こいつらはガローデ盗賊団の下っ端です。好きにしてください。』と書いておく。
まぁこの世界、識字率は高いし、なるようになるだろ。
ずっと叫んでいる野盗たちを無視して、俺たちは出発した。
♢ ♦︎ ♢
進むこと数時間。
俺たちは今夜を過ごす予定の休憩所に着いた。
とりあえず今夜はここで過ごして、明日午前中に盗賊潰しにいこう。
母さまの領の平和は俺が守らないとな。
馬車を降りて、荷ほどきしていると、後ろから声がした。
「あ!お前ら!」
振り向くとそこにはいかついおっさん。
だれだ?
「えーっと、どちら様でしたっけ?」
「『奈落渡り』のガイアスだ!」
ああ!カレーの時からんで来た人だ!
「おい!カレー食わせろ!」
「はい?」
「俺はあれ以来……!」
話を聞くにカレーがまた食べたくて料理研究したり俺を探したりしてたそうだ。
今は資金集めにクエストをしていた帰りらしい。
なるほど。
恐ろしきカレー。
……ん?
ちょっと待てよ。
この人に盗賊団の後始末任せたらいいんでない?
俺が盗賊団ぶっ潰してあとは丸投げ。
「カレー食べさせてあげてもいいですけど、ひとつお願い事聞いていただけますか?」
「なんだ!?カレーの為ならなんでもするぞ!」
やったぜ!
こうして俺はあっさり後始末手段を手に入れた。




