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クソウザ女子と一緒

やっと薬が届きました。

元気100倍です。

今回のことで知ったのですが、薬の在庫がない場合、処方箋薬局って家まで送ってくれるんですね。

初クエスト達成からしばらく経って、今回また魔獣討伐の話が来た。


「今回はダンジョンだ。」


「え?」


「ダンジョンそのものが生物だっていうのは知っているな?」


「はい。」


「それの魔獣がでた。」


なるほどなぁ。


え?どういうこと?


この世界のダンジョンは生物である。

魔物ではなくて生物。

ゴブリンとかオークが魔物。

爪のでかいウサギとかドラゴンは生物。

ダンジョンは後者なのだ。


なぜ生物扱いなのかはさておき、ダンジョンの魔獣について母さまに詳しく聞く。


曰く、魔獣ダンジョンの特徴は……。

階層が少なく、一階毎にフロアボスがいる。

スタンビートの発生を狙っている節がある。

内部の魔物、トラップ共に凶悪。

ミミックが出現する。

ダンジョンマスターが魔獣。

等々。

他にも判断基準は色々あるらしいが、まぁとにかく全然違うらしい。


今回のミッションはスタンピートが起きる前にダンジョンを討伐すること。


場所は辺境伯領最北にある山の麓。


前回は海の幸、今回は山の幸だ!

山菜の天ぷら食いてえ!

山菜よくわかんないけど。


今回のメンツどうしようかな。

リリア、くぅは確定。

マリナも連れていくか、最近魔法の練習してるみたいだし。

あと人形さん。


賑やかな旅になりそうだ。



「明日出発だ。今日中に準備をしてくれ。」


「わかりました!」


自室に戻ってマリナを呼ぶ。

リリアとくぅは俺の部屋で寝ていたから起こした。


「さて諸君。明日から魔獣討伐の旅に出ます。今回は山です。ついてくる人ー!」


「はーい!」


「ぐるるぅ!」


「きゅーん!」


はい、全員参加。

ちなみ人形さんも精一杯手を挙げてつま先立ちになりプルプルしてる。

最近は人形さんも屋敷の人達に認知されて可愛がられている。

服や髪も小綺麗になって、ホラー感はなくなってしまった。

もっぱらマリナの相手がお仕事だ。

夜は勝手に俺の部屋に帰ってきて、枕元で寝ている。

ん?勝手に戻ってくる人形とか……、捨てたら電話かかって来そうだな。

今、屋敷の前にいるの……、的な。


ま、兎にも角にも全員参加。


「よし、マリナ!着替えとか準備しろー。入らない物は俺のアイテムボックスに入れてやるからな。」


「はーい!」


マリナは自室にかけていった。

入れ替わりで誰かが入ってくる。


「おねぇちゃんは?おねぇちゃんは行っちゃダメなの?」


おっと難関がやってきましたよ。


そうなのだ、今回おねぇちゃんを連れていくつもりはない。

理由としては単純。

まだ夜泣いて俺に抱きつくからだ。

一人にするのも不安だけど……。

連れていくとすれば、もう少しメンタル面の強化をしてからだな。


「おねぇちゃん回復した体にまだ慣れてないでしょ?山は険しいし、ダンジョンは中がどうなってるかわからないから危ないよ。次までに兵士さん達と訓練して今の力を把握しておいて?」


「うっ……。でもでも!おねぇちゃん泣いちゃうよ!夜!1人だと!それにキンタくんが近くにいないと耐えられない!」


はい、めんどくさい。

これが奴隷を洗脳した結果だよ。


「帰ってきたら一緒にお風呂入ってあげるから。」


お風呂には初日以来一緒に入っていない。

セクハラが過剰だからだ。


「それに帰ってくるまでにサキュバスの力コントロールできるようになっててよ!魅了とか催眠とか悪夢とか!きっとすごい技なんだろうなー!」


たたみ掛ける。


「ぐぬぬ。わかった!わかったわよ!おねぇちゃんはお留守番!今回は我慢する!おみあげ買ってきてよ!」


「ごめんね、ありがとうおねぇちゃん!大好き!」


おねぇちゃんをぎゅーっと抱きしめる。

いい匂いだなぁ。

女の子はずるい。


戻ってきたマリナが大量の服やらおもちゃを抱えていたので、荷物を整理させる。

おもちゃは1つだけにしなさい。

これでまぁ出発準備は完了かな。



♢ ♦︎ ♢


翌朝。

ヤシガニの時と同じ御者さんが迎えに来てくれる。


挨拶したら俺のことを覚えてないみたいで、はじめましてと言われてしまった。

そんなに印象薄いんだろうか?


「彼は前回御者をしてくれていた男の弟ですよ。」


首を傾げていると、ポタラさんが耳打ちしてくれた。

なんでも7人兄弟で全員そっくりらしい。

集合させてみたい。


さて、馬車に乗り込み出発だ!


「気をつけるんだぞ!特にマリナ!」


「「はーい!」」


母さまの見送りに手を振りながら、俺たちの乗る馬車は目的地へと進み始めた。


ぱっからぱっからと馬車が進む。

今回は少し遠く、2泊3日の旅だ。

俺はこの間になんとか新技を開発したいと思っている。

体から魔力を出すのが下手とは言っても魔力はあるし生活魔法も使えるのだ。

なんとかなると思う。

てか、なんとかなってほしい。


そう考えて魔力こねこねしていたのだが、問題が発生した。


「ねぇねぇキンタくん!あれなに!?」

「キンタくん!ひま!」

「キンタくん!超面白い話して!」

「キンタくん!おトイレ行きたい!」

「キンタくん!お腹すいた!」


超ウザクソめんどくさ系女子マリナが邪魔なのである。


マリナの相手をしながら時間を潰していると、急に馬車の速度が上がった。


「どうしたんですか?」


御者さんに聞く。


「野盗です!逃げ切れるかどうかわかりません!囲まれてしまったら戦闘になります!」


テンプレキタコレ。

領都を出て数時間のところで野盗とか度胸ある奴らだな。

母さまの怖さをしらんのか。


よし!

いっちょキンタさんがやったりますか!

ポタラさん動く気無いし。

初の対人戦闘だ!

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