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幽霊屋敷

作者の名前からユーザーページに飛べる様設定する方法がわかりませぬ。

屋敷に着いた。

外観は言われた通りの蔦まみれ。

見た目はベタな洋館だな。

よくある幽霊屋敷だ。

3階建かな?


ちょっと大きめの門をくぐり中に入る。

近づいてみるとやっぱ圧倒されるな……。

なんとも言えない威圧感がある。


みんな似たような事を考えているのか無言だ。


ゴクリ。

誰かが唾を飲み込む。

俺か?


「と、とりあえず中に入ろうぜ?」


みんなを促し、借りてきた鍵で扉を開ける。


ギギィ……。


軋む音と共に扉が開いた。

内部は薄暗く、埃っぽい。

窓に這う蔦が光を遮っているみたいだ。


俺たちは恐る恐る玄関ホールを抜け、奥へと進み1階の広間に陣取った。

アイテムボックスから掃除用具を取り出して広げる。


「じゃあ、ポールとくぅは3階、マリナとおねぇちゃんが2階、俺が1階担当にしよう。」


「うん。くぅがいてくれるなら心強いよー。水も出せるし、掃除も楽そう!」


意外と元気なポールが答える。


「おっばけ!おっばけ!」


「えー、おねぇちゃんキンタくんと一緒がいい!」


マイペースな女子組。


ちなみにマイケルはまだ気絶中だ。

ここに置いて行こう。

目を覚ましたらビビるだろうな。


「じゃあ、お掃除開始!」



♢ ♦︎ ♢



まずは埃からかなぁ。

適当な部屋に入り、上の方から手作りのハタキ『キンタ棒』でパタパタ。

ここは食堂かな?


実はさっきからバンバンポルターガイっている。

扉は勝手にしまるし、燭台は浮いてるし、洋人形がうろちょろしてる。

最初はビクッとしちゃったが、パターンが3つしかなくすぐ慣れてしまった。

手抜きだなぁ。


リリアは手で目を覆って床に伏せプルプルしている。

役に立たないクマだ。


そのまま黙々といろんな部屋を掃除していると、ついに扉は自動ドアと化し、燭台は手元を照らしてくれ、人形は肩に乗るようになった。

美女と◯獣の城みたいだ。


そんな感じでのほほんホラーを楽しんでいる時。


「ぎゃーー!!!」


叫び声が響き渡る。


「くーん!!」


パニックになるリリア。


肩の人形は俺の頭にしがみつきプルプルしている。

なんでお前がビビってんだ。


あの声はマイケルだな。


パニックになったリリアが暴れまわっている。


「おい、リリア。落ち着け。マイケルだって。」


「がる?」


リリアが落ち着きを取り戻し、俺の方に近寄ってくる。


バギィ!


あ!

床踏み抜きやがった!


「くーん!」


またパニクるリリア。

あーあ、屋敷壊しちゃったよ。


うん?


リリアの足元をよく見る。

床が抜けた先に階段が見えているぞ?


床の埃を払い確認してみると、床が扉の様になっている事に気がついた。

地下室への入り口みたいだ。

ホラーっぽくなってまいりました!

ちなみにここは寝室っぽい部屋である。


寝室から地下室。

で、依頼者のじいさんの話を合わせると……。

この先にはやばい部屋がありそうだな。

人形さんが行くな行くなってズボンの裾を引っ張ってるし。


……先にマイケルの様子見に行くか。

ビビったんじゃないぞ!


広間に戻ってみるとマイケルが大の字で寝ていた。

股間には悲しいシミができている。


「あ、キンタ……!おう!漏らしたぞ!なんか文句あるか!」


首だけこちらに向け堂々と宣言するマイケル。

男らしい。

ドライとクリーン使えや。


「なぁマイケル!地下室見つけたんだ!人形さんは行くなって言ってるんだけど……、探検しようぜ!」


「はぁ?行くわけないだろ!……?てか人形さんってだれ?」


マイケルの側に何故か歩かず這っていく人形さん。

マイケルがビビりだと気がついたんだろう。

張り切っている。


「ぎゃー!!」


パタリ。

マイケルはまた気を失ってしまった。

じょじょじょーっと悲しい水音が響き渡る。

これには人形さんもドン引きでエンガチョ。


「はぁ……。じゃあリリアいこーぜー。」


振り向くとリリアは剥製の様に固まり、気絶していた。

なんでだよ。


「じゃあ人形さん、2人で行こっか。」


プルプルと必死に首を横に振る人形さんをひっ掴み、俺は意気揚々と地下室へ向かった。



♢ ♦︎ ♢



ライトの魔法で照らされた石造りの階段をゆっくりと降りていく。

どこからか水の滴る音が聞こえる。

マイケル産じゃねーだろーな。


一番下まで降り、道なりに進むと突き当たりに鉄でできた扉があった。

雰囲気あるぜ……!


人形さんは相変わらずプルプルしている。


鍵がかかっている様だったので手刀でバキッと破壊。

ドアノブを持ち扉を開く。


キィィィ。


「「ぎゃーー!!」」


扉を開けた目の前にバーコードハゲのおっさん。

叫んじまったじゃねーか。

てかおっさんも叫んでるし。

……だれよ?


おっさんをよく見ると、その体は半透明で、影がなかった。

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