冒険者!
母さまと相談し、おねぇちゃんは特別に当分俺と一緒に寝ることになった。
メンタルの薬つくりてぇ。
SSRIとベンゾジアゼピン持ってこーい!
♢ ♦︎ ♢
さて、ここで報告があります。
私、キンタは6歳になりました。
とりあえず誕生日がわからなかったので、母さまに会った日を誕生日として一年が経ったのだ。
6歳……。
6歳なぁ……。
冒険者登録は10歳から。
このまま10歳までダラダラ過ごすのもいいのだが、俺はいわゆるクエストがやってみたいのだ!
ダンジョンにも言ってみたいのだ!
ここは母さまに直談判だな。
母さまの権力で飛び級させてもらおう。
そうと決まったら早速行動開始。
母さまの執務室に直行。
ノックして部屋に滑り込むと共に華麗に土下座。
「冒険者にならせてください。」
「ん?なればいではないか?」
「へ?」
「どうした?」
詳しい話を聞いてみると、俺の勘違いが判明した。
そもそも冒険者登録が10歳というのは普通幼年学校を卒業してから登録するからだそうだ。
学校に通えない子なんかはもっと早く登録しているらしい。
なるほどなぁ。
じゃあ早速登録だ!
マイケル、ポール、マリナ、おねぇちゃん、俺でパーティ結成だぜ!
マイケルとポール誘いにいこーっと!
♢ ♦︎ ♢
「いいぜ!」
流石マイケル。
「やだよ。」
はいでた。
ポール君。
「えー、ポールもやろうぜ!」
「無理だよー、危ないし、疲れるし。」
「ゴブリンは狩ってるし、森には行くじゃん。」
「それは遊びだからいいんだよー。お金貰って仕事でやるのはヤなんだよ、責任とかもあるしー。クエスト失敗したら賠償とかもあるんだよ?」
クッソこいつ……!
クラスの正論かましてドヤ顔するキモオタみたいな事言いやがって……!
「じゃあクエストは俺が受けるから一緒に冒険しようぜ!それなら大丈夫だろ?」
「うーん、親がいいって言ったらいいよ。」
まぁ親の許可は必要だろうな。
マイケルも含めて。
まずはマイケルんちから行くか。
マイケルの父親は騎士をやっている。
王国所属の騎士でこの辺境伯領担当だ。
まぁ国家公務員が市役所で働いてる感じだな。
今日は家にいるらしい。
「かまわんぞ。ただし学校を優先しろ。あと泊まりの依頼はダメだ。」
俺をチラりと見て、許可を出したマイケル父。
母さま経由で俺の事を知ってるのかもしれないな。
まぁでもオッケーがでた。
やったぜ。
次はポールんち。
ポールの親は商人だ。
結構でかめの雑貨商をやっている。
とりあえず軽く経緯を説明して相談してみる。
「うーん。構いませんよ。ポールも冒険者登録して、自分のお小遣いくらい稼いでみなさい。」
「えー!」
驚くポール。
「ただし街の中で出来る依頼しか受けてはいけませんよ。」
ああ、なるほど。
よくある掃除とか配達の依頼の事だな。
つまらんやつ。
まぁ兎にも角にも許可は得た。
早速登録だ!
地味に知らなかった冒険者ギルドの場所をポールの親に教えてもらい、向かう。
結構な大通りにその建物はあった。
でかいなぁおい!
なんだろうか。
大都市の区役所くらいでかい。
まぁ領都も結構広いしこれくらい必要なんだろうか。
若干ビビりながら中に入ると、特にテンプレイベントが発生することもなく、案内人的な人に促されて列に並ばされた。
「ギルド初めて来た!」
はしゃぐマイケル。
「はぁ……。」
テンションの低いポール。
「あ!マリナとおねぇちゃん忘れてきた!」
大事な事に気がつく俺。
今日は俺たちだけで登録するか……。
明日マリナたちを連れてこよう。
二度手間だりぃなぁとか考えていると俺たちの順番が回ってきた。
「お待たせいたしました。本日はどのようなご用件でしょうか?」
おぉ!美人受付嬢!
テンション上がるなぁ!
「冒険者登録をお願いします!」
「かしこまりました。では6番窓口にお願いいたします。」
ん?
その後俺たちは運転免許更新のごとく講習を受けさせられ、窓口を何個も経由し、身体検査をされて解放された。
そして数時間待ち、やっとギルドカードを受け取る事が出来た。
……マリナとおねぇちゃんを忘れて来た事を本気で後悔するわ。
翌日、マリナとおねぇちゃんを連れて来て、また一日潰れました。




