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うさぎ再び

どうも石原○次郎です。

嘘です。

キンタです。


現在カレー祭り開催中。

俺は某軍団の炊き出しのごとくカレーを配っていた。

サングラスが欲しいぜ。


結局あの後コネルさんとこ以外のグループも食べてみたいと頼んできて、許可。

とりあえず器持って並んでもらって配っているのだ。


あちこちからうめー!とか食べたことない!とか聞こえてくる。


そうじゃろそうじゃろ。

流石大正義カレー先輩。


「おいガキ、テメェがこれ作ったってのは本当か?」


横から声がかかる。


「ほんとですよー。」


カレーを配りながら返事。


「俺に作りかたを教えやがれ。」


「内緒ですー。」


母さまの利益になるかもしれないので、レシピは一旦内緒にしたいのだ。

最終的には一般食になって欲しいけどね。


「なんだと?この俺に逆らうつもりか!?」


まぁこれだけ人数いたらこういう人もいるよね。

カレーをよそうのを中断し、右を向く。

そこにはベタベタないかついおじさんが怒り顔で立っていた。


「すみません、どちら様ですか?」


「俺は冒険者『奈落渡り』のガイアスだ!貴様の料理で俺が儲けてやるからありがたく思え!」


うーむ。

めんどくさい。

ポタラさんは……、こちらを見てはいるが何もする気はなさそうだ。

これぐらい自分でなんとかしろって事かな。


「すみません、ちょっとこの人とお話しするので、カレー配るの交代してもらえますか?」


カレーをたらふく食って転がっていた御者さんに頼む。


「お任せくださーい。」


御者さんはノロノロ動きながらカレーを配り出した。


「じゃあとりあえず外でお話ししましょうか。」


ガイアスに問いかける。


「ちっ!はじめっから素直に教えやがれ!いくぞ!」


早足で外に向かうガイアス。

それについて俺も寝ていたくぅをつれて外に向かった。


外に出るともう夜。

ガイアスが生活魔法の明かりで周囲を照らしている。


「ガイアスさん、これ何かわかります?」


だらーんと半寝のくぅをガイアスに突き出す。


「は?なんだ?……っ!これは……リヴァイアサンか!?」


「そうです。で、あなたは俺にレシピが聞きたいんでしたっけ?」


「そ、そうだ。」


おっ、くぅを見てびびってるな。


「レシピは内緒なのでお教えする事は出来ません。」


「なにぃ!!」


「で、どうしますか?」


「ぐっ、どうしても教えられないんだな?」


「はい。例えば力ずくで聞きだそうとしたら、このリヴァイアサンにお願いして聞きだそうとする人を殺してもらうくらいには秘密ですね。」


「わ、わかった……。あきらめる……。」


うむ、持つべきものは戦略級兵器だな。

平和的解決だ。


ガイアスはスゴスゴと建物に戻っていく。


あのあぶねー人どこのグループだろうか?

クレームつけてやろうかしら。

てか初めてちゃんと会話した冒険者がアレか……、ショックだ。


今日はくぅをだっこして寝よう。


建物に戻るとコネルさんが話しかけてきた。


「キンタくん、大丈夫でしたか?」


心配してくれていたようだ。


「大丈夫ですよ。この子がいましたので。」


まだ半寝のくぅを見せる。


「なるほど、やはりリヴァイアサンでしたか。遠目に見ていたのですが、本当にそうだったとは。護衛らしき方も動かなかったのはそういうことだったんだね。」


流石商人。

色々観察しているなぁ。


「はい、あとアレぐらいは自分で解決しろって事だと思います。うちは結構厳しいんです。」


「はっはっは、なるほどなるほど。我々も割って入ろうとしたんですがね、護衛の方が動かなかったので、やめたのですよ。教育とあらば動かなくて正解でしたな!」


いや、めんどくさかったし、助けてくれてよかったんだけど。


「ねぇねぇ!その子、ほんとにリヴァイアサンなの?」


コネルさんの後ろから誰かが話しかけてきた。

若い女性だ。

赤髪でソバージュ、目はパッチリとしてらんらんと輝く薄茶色。

背は低くほっそりとした、可愛らしい感じの人。

ただし胸部装甲のみが著しく可愛らしくない。

バケモノ級である。

ミサイルでも仕込んでんのか?


「こら、キーラ失礼だぞ。」


また後ろから人が出てきた。

今度は茶髪のイケメン。

年は20代前半ってとこだろうか。

おしゃれなレザー装備一式って感じの服装だ。

イケメン裏山○刑。


「はじめまして、キンタ君。俺はクラン『火と水』の代表、アランだ。カレーって料理だったかな?美味しかったよ、ご馳走様。」


にっこりとイケメンスマイル。

惚れてまうやろー!


「キンタ君、紹介しますね。今回私の護衛を任せている『火と水』の方々です。」


コネルさんがイケメン達の紹介をしてくれた。


リーダーでイケメンで魔法剣士のアラン。

巨乳低身長で獣使いのキーラ。

あとは回復術師のグレンがいるらしい。


グレンはカレーの食い過ぎで寝ているそうだ。


「わー!くぅちゃん可愛い!おりこう!」


獣使いのキーラはすでにくぅと絡んでいる。

話をしたところ、龍と契約している人を見たのは初めてだそう。

まぁ世界に5種類しかいないし、レアなんだろうな。

ちなみにくぅと契約した時色々調べたから過去には何人か龍と契約した獣使いがいたことも知っている。

多少見せびらかしても問題ないだろう。

……多分。


そんなことより、気になるのはキーラさんの契約獣だ。


「キーラさん!キーラさん!キーラさんの契約獣はどこにいるんですか?」


「あ!今呼んでくるね!」


くぅを抱えたままキーラさんは走って、外に出て行く。


……少し待って。


「連れてきたよー!!」


キーラさんが連れてきたのは、カレーに入ってた肉と同じうさぎでした。

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