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うさぎ

初めて物語書いて思ったのは、時間経過による人間関係の進行の扱いが難しいという事ですね。

旅は道連れ、世は情け。

ぱっからぱっからと馬車は進む。


風景は荒野と草原の間くらいか?す

たまに木も生えている。


平和やのう。


パターンで言えば盗賊とかくると思うんだけどなぁ。

ちなみに護衛のポタラさんは爆睡している。

探知魔法で何か来たら寝ててもわかるらしい。

すごい。


俺は風景を見ながら膝に乗っているくぅを撫でる。


……やることねー!!


そりゃまあ当然だ。

旅行といってもこれは馬車。

バスガイドもいなければカラオケもないし映画も流されない。


何かいい暇つぶしはないものか。


そう考えたところで馬車が停車した。


「ここらで一旦休憩にします。昼飯でも食べてください。」


御者のおじさんが声をかけてくれた。

よっし!昼飯取りに行くか!


「ポタラさーん!昼飯探してくるねー!」


「あまり遠くに行かないでくださいね。」


「はーい!」


「きゅきゅー!」


馬車の外に出て辺りを見回す。

うーん、なんもいねぇ。

草木に隠れているのかもしれないが、俺の視力でも生物を捉える事が出来ない。

匂いで探すか。


くんかくんか。


おっ!いろいろと獣臭がするな!

匂いがする方に移動し、草むらをガサゴソ。


するとうさぎがぴょん!と飛び出てきた。

普通のうさぎならこちらを見もせず走り去るだろうが、流石異世界、うさぎはつぶらなうるうるとした瞳でこちらを凝視しているが、その前足は太く、その先にはそれぞれ2本の鋭い爪。

全く逃げる気配がない。

こちらを逆に狩るつもりだろう。


可愛いけどさぁ……。

そもそもサイズが豚ぐらいあるんだよなぁ。

でかい。


とりあえず情が湧く前にアッパーカットを繰り出し、頭部を消しとばす。


あんなに可愛いかったうさぎの首があったところからは大量の血が流れ出ている。


「きゅきゅー!」


するとくぅが魔法を発動。

うさぎの首から次々と血が溢れ出て、空中に血玉が出来上がる。


こうした方がうまいぞ!すげーだろ!って言うくぅの声。

おまえ野生時代から血抜きしてたのかよ……。

バッタバリバリ食ってたけど……?


そしてくぅは血玉を遠くに捨てると、ウォーターカッターのような魔法で毛皮を剥ぎ、水玉を作ってうさぎをその中につけた。


こいつ……、便利か!


「きゅきゅーん」


冷やした方がうめーんだ!との声。

どうやらこの水玉は冷水らしい。

一家に一台リヴァイアサンだな。


「ポタラさーん!昼飯取れたよー!」


「きゅーん!」


うさぎを水玉に入れたまま、くぅに運んでもらう。


「おっ!なかなかの大物ですねぇ。」


有能イケオジのポタラさんは既に石を積んでかまどを用意し、火を起こしてくれていた。

あ、今更だがポタラさんは俺の能力については知っている。


さて、このうさぎどうやって調理するか。

とりあえず水玉から出し、ポタラさんが持って来ていた紐をつかい、近くの木に吊るして水気をきる。


焼肉がいいけどなー。

網がない。

アイテムボックスに入れておけばよかった。


鍋ならあるので、スープにしようか。

とりあえずまな板と各種野菜をアイテムボックスから取り出し、適当に切る。

そして吊るしているうさぎから肉を削ぎ、肉と骨、野菜と合わせて鍋にぶち込んだ。

ポタラさん曰く高級肉で前足の肉が特に味が濃くてうまいらしい。

硬くないのかな?


塩コショウで味を調整し、程よく火が通ったところで水を入れる。

水はもちろんくぅ産だ。


そして程よく煮込んだところで骨を取り出し完成。


サジをつかい、少し味見してみる。

うぉっ!濃い!


豚骨スープみたいな濃厚さだ。

これは当たりだな。


硬パンと器をポタラさんが持ってきた。

器に硬パンを入れスープを注ぐ。


それではみなさん。


「「「いただきます!」」」


御者さんがうめーうめーとかきこむ。


ポタラさんは上品に頷きながら食べている。


くぅはふーふーしながらペロペロガツガツ。


さて、俺も!

うさぎ肉をパクリ。


うまい!

鶏むねの柔らかいやつみたいな感じだ。

しかしパサパサ感は薄くジューシー。

なんだこれ!

理想の鶏肉だな。

いや、うさぎ肉だけど。


みんなおかわりを繰り返し、あっという間に完食した。


まだまだ残っている生うさぎ肉はアイテムボックスにしまっておく。


さて、そろそろ出発だなって思ったが、御者さんが食べすぎで動けず、更に1時間の休憩となってしまった。

うさぎ肉おそるべし。

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