出発
いつも読んでくれる人ありがとぅー!
私事ですが、去年の今日私はある大病をやらかし入院しました。
原因は鶏肉です。
鶏肉にはしっかり火を通して、調理中の血などにも注意してください。
アルコール消毒が有効です。
母さまに力がバレて一カ月が経った。
今月は魔獣討伐に行っていい月だ。
学校は特別に休みだ。
やったぜ!
流石に5歳児の知能レベルよりは高いと思うし、問題無いはずだ。
高いと信じたい。
まぁ適当な計算と書庫でみた世界史を母さまに披露したら、まぁ多少休んでも大丈夫だろうとの事だった。
……多少??
俺の学力は置いておくとして、今は魔獣討伐の事を考えよう。
母さまから出された条件は3つ。
1.倒せても無理でも2週間以内に帰ること。
2.護衛としてついてくるポタラさんから離れないこと。
3.絶対に無理はしないこと。
心配性だなぁと思いもしたが、冷静に考えると俺の外見は5歳。
普通なら魔獣になんて近寄らせたくないだろう。
ダメだったら勝手にいきますからね!って言った甲斐があった。
今回の魔獣は領都から南に2日のところにある漁村で出ているやつだ。
報告を聞く限りでかいヤシガニみたいな感じらしい。
鯖缶持ってこーい!!
しかしヤシガニか……。
ぜひ食べたい。
すごく食べたい。
何故なら俺は転生前カニエビ大好きだったにも関わらず、25歳を越えた辺りでアレルギーになり、全く食べられなくなってしまったからだ。
転生した今、当然アレルギーは治っているだろう。
テンション上がってきた!
とりあえず明日出発ということで、色々準備をする。
まずはマリナに出かけることを伝える。
「行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!」
漫画のように床に転がり暴れ回り駄々をこねる。
でしょうね。
「マリナ落ち着け、おまえの両親がいつ迎えに来るかわからないんだから、おまえはここにいないと。それに遊び相手としてリリアも置いていくから。」
今回は海なのだ、おそらく役立たずのリリアは置いていく。
「ぐるぅ!?」
ついてくるつもりだったのか、リリアはなんとも言えない驚愕の表情をしている。
「行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!行きたい!」
「ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!ぐるるぅ!」
増えた……。
もうめんどくさいので放置だな。
次はマイケルとポールに伝えにいく。
2人には海に遊びに行くと言う程で話した。
とりあえず食べ物の土産を持ってこいとの事だった。
さて、次は1番の問題。
魔族が攻めて来た時どうするかだ。
前回の時ですら母さまが死を覚悟するほどだったのだ、正直この街を離れるのには不安がある。
対策には色々考えたがイマイチ思いつかない。
通信機器があれば解決なんだけどなぁ。
うーん。
いっそどっかの山ぶっ壊して、アイテムボックスにいれて、こないだの魔軍がいた辺りに山を作ってやろうか。
マイン◯ラフト的な。
……自然破壊、ダメ絶対!
とりあえず悩みながら荷物を用意する。
替えの服だけでいっかな?
飯は道中で狩ろう。
あとはタオルを数枚詰めて水筒を準備して完成だ。
魔軍に関しては悩んでも答えはでないのでもう寝よう。
おやすみ。
♢ ♦︎ ♢
「キンタよーい。」
むっ、この声は神のおじいちゃん。
という事は夢の中か。
「おじいちゃん!丁度良いところに!」
「ほっほ。魔軍の動きを知りたいんじゃろう。」
「そうそう!流石神さま!」
「そうじゃろう、そうじゃろう。安心せい、当分魔軍は動かんわい。」
「そうなの?」
「うむ。まだ魔王は覚醒したところじゃしの、幹部もこないだお主がぶっ飛ばしたやつしかおらんかったのじゃ。あやつは先走って手柄を立てたかったみたいじゃの。」
「ふーん。じゃあ本格的にくるのはいつぐらいになるの?」
「まぁこれまでの感じでいうと、10〜15年といったところかの。ま、大規模な災害やら戦争があればもう少し早まるかもしれんがな。」
「じゃあとりあえず今は安心していいんだね!」
「ええぞ。思う存分に遊べばよい。子供は遊ぶもんじゃからのう。」
「ありがとう!神のおじいちゃん!」
「うむ、うむ。キンタそれではの。」
「またねー!」
♢ ♦︎ ♢
翌朝、不安が解消されて、スッキリ目覚めることができた。
流石神のおじいちゃんは出来るじじいだ。
これで後顧の憂いなく魔獣討伐にいける。
朝食を食べて、荷物を持ち、くぅを抱っこし、用意された馬車に向かう。
ちなみに昨日からマリナとリリアは俺にずっと張り付き「行きたい、行きたい」を繰り返している。
ずっとだ。
無視しているが。
玄関を出たとき、母さまが見送りに来てくれた。
マリナとリリアは母さまに首根っこを掴まれ、俺から引っぺがされる。
びっくりしたのか、だらーんと持ち上げられ人形のようになっている。
「気をつけて行ってくるんだぞ!」
「はい!母さまも色々お気をつけ下さい!魔軍はまだ攻めてこないらしいので大丈夫だと思いますけど……。」
「む?どこで知った情報だ?」
「内緒です!それじゃあ行ってきます!」
「ふふっ、わかった。行ってこい。ポタラ、キンタを任せたぞ。」
「はっ、命にかえましても。」
俺たちは馬車に乗り込み、御者が馬車を走らせる。
はじめての異世界旅行の始まりだ!
屋敷の門を出るまで、マリナとリリアの「行きたい、行きたい」が途絶えることはなかった。




