ビオトープ
短いです。
今日は屋敷の庭にくぅ用のプールを作くる。
リヴァイアサンは陸上生活も平気だけど、やっぱ定期的に泳ぎたいみたいだ。
毎回川に連れて行くのは面倒なので、屋敷に作ることにした。
さて。
まずは程よいところを探す。
母さまに許可はもらい、邪魔にならないところならいいと言われている。
うーん。
そもそもどっから水引いてこようか…。
屋敷の水回りは全て水の魔石で賄われているため、井戸があるわけでも、近くに川があるわけでもない。
「くぅ、なんかいいアイデアない?」
連れて来ていたくぅに聞いてみる。
「きゅーん!!」
舐めんな!水くらいだせるわ!なんなら浄化もできるわ!との回答。
あ、くぅとも契約したので、なんとなく意思疎通が可能になっている。
くぅは甘えたの癖に口調が強気なところが可愛いのだ。
そいじゃまぁ、ほど良きところに穴掘って、池作るだけでいっか。
水草とかも植えたいな。
あとは流木とか。
くぅは水質調整とかもできるんだろうか?
他の生き物入れるなら、水流も作ってやらないとダメだろうしなぁ。
うーむやっぱり水を引きたい。
ビオトープは男の憧れなのだ。
場所は屋敷の裏庭の隅に決めて、とりあえず穴堀をはじめる。
邪魔な土はアイテムボックスにいれちゃう。
せっせと掘り進めて楕円形の穴ができた。
広さは50mプールくらい。
南側に向かって徐々に浅くしてある。
次は森に行って水草と岩を持ってこよう。
あと池の底に敷く砂利。
くぅと2人で森に行って、採取する。
水草はどれを持って行っていいか悩んでいたのだが、くぅが選別してくれた。
あとは設置して水を貼るだけだな!
屋敷に戻り池の周りと中に岩を配置。
砂利を敷き詰めて、水草を植える。
「よし、くぅ!水を張ってくれ!」
「ききゅーん!!」
くぅの鳴き声と共に広いため池を魔法陣が覆った。
次の瞬間、もう水が張られている。
まさに魔法やでぇ。
キラキラ輝く透き通った湖面。
水底ではふわふわと水草が揺れている。
くぅは直ぐに飛び込み、水中を飛ぶように泳いでいた。
楽しそうでよし。
そのうち生き物を捕まえて来て、ここに入れたいな。
……数ヶ月後、この池にくぅが作った水の魔石が設置され、水の浄化が自動化し、水流が発生して、完全な生態系が築かれる事をこの時の俺はまだ知らなかった。




