#42 感謝の諺(ことわざ)
シカは真っ暗な場所にいた
シカ「僕、死んだんだっけ?いや、違う。じゃあ今、僕の体を使ってるのは誰なんだろう。」
シカは突如、頭痛に見舞われる
シカ「う!なんだ?」
シカの過去のお話
幸せって言うのはある日突然消えると思う
僕は、両親を一気に亡くした。6歳の頃だった
それから、僕は叔父さんの家にお世話になるようになった
でも、なんでだろう。もう一人居た気がする
?「お、おい!亜鹿?大丈夫か?」
シカ「え?亜鹿?それは僕の名前?」
?「何言ってんだよ。お前は萩知 亜鹿!俺の弟だ!」
シカ「弟?そうだ!僕には兄がいた。名前は、亜馬!」
ウマ「大丈夫かよ。」
シカは目を覚ます
叔父さん「亜鹿くん、大丈夫?」
シカ「は、はい。おじさん。」
叔父さん「ここが僕の家だよ。これから君たちの自宅になる場所だよ。よろしくね。」
叔父さんはとてもいい人でした。急に2人も
お世話になるのに嫌な顔ひとつせず
僕たちに不自由ない暮らしをさせてくれました。
叔父さん「亜馬!亜鹿!ご飯だよ!」
ウマ・シカ「はぁーい!わぁ、すごい!」
そこにはローストビーフやケーキなど
ものすごく豪華な物ばかり置かれていた
叔父さん「好きに食べてね。」
その日だけかと思ったけど何週間、何ヶ月と
そんな食べ物ばかり出てきた。
シカ「おじさんすごい!こんなの毎日って!」
叔父さん「そうでしょ?僕、お金だけは余ってるからねぇ2人の笑顔見れるならお安い御用だよ。なぁ亜馬。」
ウマ「は、はい。」
でも、徐々に亜馬の元気がなくなってしまってる事はその時は知らなかった
それから6年後、事件は起こった。
亜馬が急死してしまったのだ。
親戚「亜鹿くん可愛そうねぇ唯一の家族も亡くなって。」
大人たちのそんな話が聞こえる
叔父さんの家に帰ってきた
シカと叔父さん
叔父さん「亜鹿、大丈夫か?」
シカ「大丈夫です、でも、寂しいです。」
叔父さん「そうだよねぇ、僕も寂しいよ。もう亜馬くんの奉仕を受けれないなんて。」
シカ「奉仕?おじさん何言って。」
叔父さん「うん?おっといけない、つい口がすべった。」
シカ「ねぇ!叔父さん、亜馬が奉仕ってどういうこと?」
叔父さん「いやぁね。君たち男の子だけど
女の子みたいな中性的な顔してるからさ。ここでいい暮らしをする条件に奉仕してもらってたんだ。最初は亜鹿、お前を狙ってたんだけど。その事が亜馬にバレてね。君だけは狙うなってさ。いやぁ、ガキ大将みたいな性格の子が何でも言う事聞くのは清々しかったなぁ。」
シカ「僕たちをそんな目で見てたんですか。ずっと、6年間ずっと!」
叔父さん「いや、違うよ。その前からずっとだよ。2人とも名前の通り馬鹿だったねぇ。」
シカ「ひ!」
シカはおじさんに押し倒される
叔父さん「亜馬くんが亡くなったのは残念だけど邪魔がいないから。ついに君からの奉仕を受けられるね。」
シカ「ま、まさか。亜馬はおじさんが。」
叔父さん「うん?黙れよ、ガキ。」
シカ「いや!」
シカが暴れると足が叔父さんの股を蹴る
叔父さん「うぐ!」
叔父さんは床に倒れ込み悶え始める
シカ「僕らは馬鹿じゃない!」
バタン!
シカは家から飛び出す
シカ「そんな、そんな!亜馬!亜馬ぁ!」
家を出てから何日たっただろう
食べるものがない。ゴミ捨て場を漁ると
カビたパンや色なものがあったけど
死にそうなくらいお腹が減ってても
僕の口がそれを否定してた
これも叔父さんの考えだったんだろうな
舌が6年で完全に肥えてしまった
だからゴミなんか食べれなくて
自分のところに戻ってくるって発想かな
あそこは怖い、絶対に戻りたくない
でも、このままだと死んじゃう
どうすれ…ば
バタン!
シカは体力の限界で倒れ朽ちようとしていた
その時何故か、昔の家族の会話を思い出す
父「え?名前のせいで学校で馬鹿ッていじられてる?それは、パパが悪いなぁ。ごめんごめん。」
ウマ「パパのせいで、俺と亜鹿は迷惑してるんだよ!」
シカも頷く
父「でもな、パパは馬鹿になって欲しくて2人にその名前をつけたんじゃないぞ。」
ウマ「じゃあなんだよ!」
父「2人の名前にはな、いい意味を込めてるんだぞ?」
ウマ「いい意味ってなんだよ。」
父「ママの料理は美味しいだろ?その時に美味しいご飯をくれてありがとうって意味があるんだ。その言葉はな?」
母「3人とも、ご飯だよ。」
父・ウマ・シカ「はぁい!」
シカ「そうだ、僕と亜馬は馬鹿じゃな…」
シカは力尽きた
その時、誰かが近づいてくる
処刑者「まだ子供なのに可哀想に、餓死か。まだ作ったこと無かったなぁ。ちょうどいい。」
シカは処刑者の手により餓死の屍人へと変わり
その際に平和主義なシカにはもう1つ自身を
守る人格が生まれた。それは、寂しさを埋めるかのように亜馬と同じ性格の自分だった
その名がウマである。
そして現代に戻りシカが目を覚ます
咲夜「シカくん大丈夫?」
シカ「こ、こは?」
咲夜「よかった!」
獅子神「すげぇな。」
シカ「咲夜さん!僕、伝えなきゃ行けない事があって逢いに来たんです。」
咲夜「伝えたいこと?」
シカ「本当は別れを言いに来たんですけど、辞めました。僕は、」
ぐぅー!
シカのお腹が鳴る
獅子神「緊張感ねぇな。」
咲夜「シカくん、やっぱりお腹すいてるよね。はい、これ。」
獅子神「咲夜?なんだそれ。」
咲夜「うますぎ棒。」
獅子神「駄菓子かよ!腹膨れねぇだろ。」
咲夜「うるさい、はい。シカくん。」
またシカの頭に父の言葉が蘇る
父「さっきの続き?あぁ、2人の名前の由来の言葉、それはね。」
シカ「咲夜さん、」
父とシカの言葉が重なる
父・シカ「うましかて。」
読んでいたたきありがとうございます
誤字等ございましたらよろしくお願いします
キャラクター
萩知 亜鹿
シカの生前の頃の名前
萩知 亜馬
シカの兄
シカのもう1つの人格「ウマ」本人ではない




