#27 命の別れ
骸「まこ、と?」
仲村「どうして、どうして化け物から!母さんの声がするんだよ!」
獅子神「どういうことだ。」
誘井「ち、信者の前でこいつを晒しちまったか、これで終いだな。」
中尾「おりゃ!」
誘井「うわぁ!」
中尾が誘井を取り抑える
獅子神「中尾!」
中尾「呼び捨てすんな!先輩だぞ!」
誘井「はなせ!」
獅子神「どういうことか説明しろ!」
誘井「ふん、仕方ない。ここの教祖は俺ではなくあの化け物さ。あいつが、その人が会いたい人の声を出していた。」
獅子神「どういうからくりだ。」
誘井「簡単だよ。あいつは食った人間の声を出すことが出来るんだ。」
獅子神「なんだと。そんな骸は聞いたことがない特殊個体か?いや、待てよ。」
涼太「今の話が本当なら、仲村さんのお母さんは、」
仲村「そんな、嘘だろ。母さん!嘘だよな!」
骸「まこと、あなったもこっちにいらっひゃい。」
獅子神「誘井。お前はここに来た信者を餌にしてたのか。」
誘井「あぁ、そうさ。」
獅子神「なんのために。」
誘井「この世界を綺麗にするためだ。」
獅子神「なに。」
誘井「この世は腐ってるんだよ。その腐った原因を作ったのは人間だ。俺は人間を消したい、あいつは人間を食べたい。利害の一致だ!あと、俺が食われないようにするためさ。」
バーン!
シンク「うが!」
シンクが壁を突き抜け飛ばされ骸もそれを追いかける
獅子神「シンク!くそ、中尾!お前はそのゲス野郎を見てろ。涼太!仲村さんを頼んだ!」
獅子神がシンクを追いかけた
涼太「は、はい!」
仲村「待ってよ!母さん!」
涼太「仲村さん!そっちは危ないですよ。」
サツキ「これかぁ。」
トモル「気色悪ぃなぁ、ほんとに人間がやったのか。これ?」
サツキ「あの誘井とか名乗ってたやつがやったんじゃない?」
シカ「大人って怖いですね。」
サツキ「ねぇ。」
バーン!
サツキ「ん?なんだろう。」
3人のいる元にシンクが飛ばされてくる
シンク「痛ってぇ。」
サツキ「ありゃ、発端来ちゃったよ?骸もだし。」
獅子神「シンク!大丈夫か!」
獅子神もシンクを追いかけてくる
サツキ「刑事まで来ちゃった。」
獅子神はその場所の光景を見てドン引きする
獅子神「なんだこれ。なんで、人がまるでサンドバックみてぇに吊るされてんだよ。」
サツキ「あ、見ちゃった?多分これ、この骸の保存食だよ。食料に困らないようにあの誘井とか言うおっさんが用意してるものだと思うよ。」
獅子神「そんな、人間のすることかよ!」
サツキ「なんかめんどくさい事になったねぇ。どうする?俺らもやる?」
トモル「お!いいなぁかますか!」
サツキ「じゃあトモルお願いねぇ。」
トモル「は?お前はやらねぇのかよ。」
サツキ「だってさ、この場で変身出来んのトモルかシカだけじゃん。俺、何に轢かれろっての。」
トモル「あっそ。じゃあやるわ。」
ポン!
トモルはボトルを取りだしそれを飲み干した
そして、マッチに火をつけそれも飲み込む
するとトモルの体は炎上し焼死の屍人へと
姿を変える
獅子神「いま、何を飲んだんだ。」
サツキ「酒だよ、酒。アルコールってよく燃えるでしょ?だからだって。」
骸の前に2人の焼死の屍人が並ぶ
トモル「よぉ!前の借りを返したいとこだがまずあいつを殺すぞ。」
シンク「俺は、お前を許すことは出来ないぞ。」
トモル「許して欲しいとか言ったっけ?あの時は負けたがもう負けねぇ。それだけだ、今は協力してやるよ。」
シンク「うるせぇ!」
シンクとトモルは骸に突っ込む
仲村「母さん!」
涼太「仲村さん!危ないですから!」
獅子神「涼太、見張ってろって言っただろ!」
涼太「すみません。ですが、」
涼太の目の前に広がる嘘のような光景
三体の化け物が戦っている
そしてその後ろにある得体の知れない物に目がいく
涼太「獅子神さんあの吊るされてるのって、まさか。」
獅子神「人間だ。あんまり見ない方がいい。」
涼太「そんな。う、うぼろろろろ!」
涼太はその場で吐いてしまう
仲村「母さん!やめてくれ!」
燃やされている骸を見て仲村は仲裁に入ろうとするが
獅子神「おい、仲村さん。残酷だがもう手遅れだ。楽にしてやってくれ。」
仲村「そ、そんな。」
シンク「どりゃ!」
トモル「おらぁ!」
バーン!赤と緑の火柱が立ち骸を焼き尽くした
獅子神「終わったのか。」
仲村「かぁ、さん。」
バタン、仲村は処理しきれない情報のせいで気絶した
獅子神「シンク、吊るされてる人を下ろすぞ。」
シンク「り。」
サツキ「へぇ、優しいねぇ。」
シンク達が縄を切り下ろしていく
涼太「残酷ですね。」
獅子神「そうだな。」
その時だった
消える寸前だった骸が最後の力を振り絞り
突進してきたのだ
獅子神「は!涼太!避けろ!」
シンクや獅子神は避けれたが涼太は反応が遅れてしまった
バン!
涼太「うわぁ!」
涼太は飛ばされ吊るされていた縄に絡まってしまう
獅子神「涼太!今下ろすから待ってろ!」
そして骸は消えた
涼太「取れない、どうすれば。あ!」
獅子神「涼太!」
涼太は足が滑り縄が首にかかり
天井から吊るされてた
獅子神「そ、そんな。まさか。」
サツキ「あらら、死んじゃったぁ。」
シンク「え、嘘だよね?獅子神さん!」
その時だった。全身黒ずくめの顔が見えない
人が現れた
?「昔を思い出させてくれる最後だったなぁ。」
獅子神「だれだ!」
?「そう焦るなよ、今、甦らせてやる。」
獅子神「甦らせるってどういうことだ!」
?「簡単だよ。こうやってな。」
謎の人物がそう言うと涼太の遺体は姿を変えていった
獅子神「これは、まさか!」
その姿は見慣れているような初めて見るような姿だった
サツキ「あの能力、まさかあの人が。」
獅子神とサツキの声が重なる
獅子神「屍人!」
サツキ「処刑者!」
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