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ゲームからスタートする異世界冒険譚  作者: リノエ


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家族 2

 ベリウスはその弾丸を避けるように、空間を圧縮させて、空中を瞬間移動するが、魔力の込められた弾丸はベリウスを目標に自動追尾していく。


 「ちぃッ!うざったい弾だな!!」


 マチェットを振り回し、炎を周囲に散りばめる。その熱さで、弾丸を溶かしていく。


 そんな中、シリウスはベリウスが散りばめた炎を障害物として巧みに利用し、いつの間にか、ベリウスの背後へと迫っていた。


 このまま弾丸を撃ちこんでやりたい所だが、射撃音で気づかれて、また弾丸が防がれるのだけは避けたい。ので、一本、魔力を込めたナイフを投げ込む。しかし……


 「気づいていないとでも思ったか?」


 ガチッ!とナイフとマチェットがぶつかり合い、そのままナイフをはじく。


 「私が馬鹿みたいに炎を散りばめると思っているのか?」


 「喋る…余裕、が……残ってる、とは……。栄華より、も…成長、した……みたいで、結構!!」


 シリウスは容赦なく、そのまま二丁に残った残り八発の弾丸をベリウス目掛けて放つ。


 (追尾能力を持った弾丸……だが、それはお前が魔力で遠距離操作しているからであって、自動じゃないんだろ?だったら、お前と同じ事をするだけだ!)


 ベリウスは炎を再び散りばめると、その炎の中へと隠れる。


 (そう…きた、か!!)


 シリウスは素早く空になったリボルバーに弾丸を詰め、何処から来てもいいように、四方八方を警戒をする。


 だが、顔を出さず、炎の中から、炎放出し、シリウスへと攻撃する。だが、それに合わせてバリアを展開。簡単に防がれる。


 (やはり、魔力の消費量を抑えるために、攻撃の旅にバリアを張りなおしている……やはり、そこが弱点だな…。魔力切れによる勝利……。だが、どうやって底を…?)


 この熱い中、脳内だけは冷静にさせるベリウスであった。


 シリウスはエルフであるが、彼女の戦闘において、決して魔法は使わない。


 彼女が肉体全身を錬成術によって改造しているのも、攻撃が発射された弾丸に魔力を込めるというものであるのも、全て魔力量が少ないシリウスが最強に至るために行きついた戦闘スタイルであるからである。


 しかし、魔力量が少ない、というのはやはり最強と言われても、弱点があるのには変わりない。


 (奴は魔力で一切、身体能力を上げていない……。弾丸、バリア。この二つにしか魔力は消費していない。本当に化け物だな、でも……格上であるからといって、そこが勝敗を決するとは限らない!)


 ベリウスにはとっておきがあった。


 自分の能力を最大限、活用させる技がある。しかも、これは誰であっても、この技の火力を超えるものは出せないであろう。


 シン国の長老、ジョウキリの全帝、死王と呼ばれる覇国エルドラの賢者、ブライハ。そして、流星の奴ら……誰であっても、これと同等の火力は絶対に出せない。故に、使えば技を放つ自分自身もその技に巻き込まれるだろう。しかし……。


 (もったいぶってる暇はない!!ここで使わなければ、私は一生後悔する!!)


 覚悟を決め、シリウスの目の前へと現れる。

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