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ゲームからスタートする異世界冒険譚  作者: リノエ


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神座闘争 25

 やいちは剣を構え、再びクリシーに立ち向かうのか?と思いきや、逆に素早くバックステップを行い、クリシーの視界から消えようとする。


 「お前、何を企んでる!」


 クリシーはやいちとの距離をある程度保ちながらも、やいちのその素早い動きに合わせて見せる。そして、魔力の球を連続で放っていく。


 (やはりな。奴は魔法使いであるという点から、ある程度の距離を保ちながらも、絶対に近距離戦にならないように頑張っている)


 いや、近距離戦もある程度可能であるのかもしれないが、威力の高い魔法を使うのであれば、自分も巻き込まれる可能性のある近距離戦をしようとはしないはずだ。


 また遠距離戦も不可能。魔力はエネルギーであり、形のある物質ではない。そのため、遠い場所へと魔法を放つと、自然に魔力へと戻り、空気中に霧散する可能性がある。この話に関しては全く魔法の知識のないやいちの予測に過ぎないが、魔力は扱えるやいちは経験上、魔力はある程度の距離しか飛ばせないことを知っていた。


 魔法を使えば飛距離は変わるのかもしれない。だが、奴はこうして追いかけてきている。であれば、読みは当たっている。


 (しかし、『超えて見せる!』とか言っておいて、実際何も考えていないが……くそッ!)


 やいちは剣で魔樹を斬り倒し、クリシーを妨害しようとするが、そんなものは魔法など使わずとも魔力で身体能力を引き上げれば簡単に吹っ飛ばせられるわけで、何の役にも立たなかった。


 「クソがッ、逃げてるだけじゃねえか!」


 そう言いながら、クリシーは杖を構える。


 やいちは魔法が来る!と思って身構えるが、違和感を感じ、その違和感の正体を一瞬で見抜くことで、思考を切り替え、後ろへと蹴りかかる。


 すると、案の定、やいちの後方には巨大な魔法陣があり、それが壁型のバリアであるというのを理解した。


 きっと、やいちは警戒してクリシーを見ていたため、もし気づかなければそのまま壁にぶつかり、態勢を崩していただろう。きっとそれを狙っていたに違いない。


 「やっぱりな!」


 そのままバリアを蹴り、より高く飛び上がると、そのままクリシーに向かって上から斬りかかる。


 見抜かれるとは思っていなかったのか、クリシーはスピードを抑えることが出来ず、そのままやいちの居る方向へと走ってしまう。


 「ちぃッ!」


 なんとかギリギリの所で躱すが、やいちはそこに連続で突く。


 杖でやいちの全ての攻撃を跳ね返し、少し落ち着きを取り戻した所で防御魔法を展開。


 (もう一度、カウンターを喰らえ!)


 と思っていると、やいちはすぐに攻撃を止め、後ろへさがる。


 「喰らえッ!」


 クリシーは指をクイッと何かを引き寄せるように曲げると、さきほどやいちが蹴った壁がやいちに迫りくる。


 「なッ!?」


 さすがに予測できなかったのと、背後にあった事が関係して、そのまま態勢を崩し、吹っ飛ばされる。そこにクリシーは迫り、バシュンッ!と杖を腹ど真ん中に叩きつける。


 「かァッ……!!」


 素早く下がり、クリシーは魔法を放つ。


 「上級魔法〈グレイト・ブラスト〉」


 やいちの目の前に魔法陣が出現。そのまま魔法陣を中心に巨大な爆発が起きる。


 だが、そんな爆発に屈することもなく、やいちは爆煙ばくえんから飛び出し、クリシーへと斬りかかる。その刃はクリシーの魔力の膜を突き破り、右腕の肉を斬っていく。

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