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ゲームからスタートする異世界冒険譚  作者: リノエ


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神座闘争 6

 空白地帯ホワイトマッピングの北、それはさらに厳しい土地であり、魔樹の数も少なくなっていく。さらに今日は悪天候……冷たい風が吹きあられ、雪もどんどん降っていく。そんな中、歩いてさらに北へと向かう集団が居た。


 「おい、本当にこっちで合っているのか!?」


 大きな声で先頭を歩く者へと叫ぶその男は、やいちであった。


 「ああ、大丈夫だ!!絶対北に奴らがいる!!」


 そう答える先頭の男は、ブライハであった。


 「その確信は何処から!?」


 その質問を聞くと、ブライハは急に立ち止まる。そして、右の拳を地面に叩きこみ、その瞬間雪が盛り上がり、巨大なかまくらが出来上がる。


 「さて、少し休もう。それと同時に君たちの質問に答えよう」


 そう言って、彼が右の人差し指に嵌めていた印陣の輪を外し、ポケットに入れると、雪だらけの地面に座り込む。


 「勇者の質問の答えとしては……向こうの方には、古代都市が眠っている」


 「古代都市?」


 「ああ、その昔。エルフが誕生するもっと昔……栄えていた種族がいた。彼らは我々よりも優れた種族であり、知性も、魔力量も計り知れないものであったと思われている。まぁ、全ては発掘した都市から発見した凍死死体からの推測のため、実際は分からんが……」


 「発掘した?その口ぶりだと、自分一人で見つけたみたいな言い方だか?」


 「はは、さすが流星の賢者だな」


 「賢者じゃない。私の名前は博士で良い」


 「じゃあ、俺も戦士じゃなくて、格闘家で呼んでほしい」


 格闘家……お前も本名言わないんかい!!


 今のところ、この世界において本名を言った事があるのは、流星の勇者こと、ゲーマーであるやいちだけである。


 「俺はやいちで良いよ……ってそういえば、スピネルとアンタはお互いの事知ってそうだな?」


 「ええ、知ってるも何も、コイツは覇国エルドラを支配していた七人の賢者のうちの一つ、死王ブライハよ」


 「「「ええええッ!!」」」


 やいち、格闘家、博士の三人が一気に大きな声を叫びながら、驚く。


 「やめてくれ、覇国エルドラは神によって滅ぼされた……俺はもう七賢者しちけんじゃでもなければ、死王でもない。ただの錬成術師だ」


 「ってことは……アンタ、神の正体を知っているのか!?」


 博士はブライハの肩を掴み、ぐわんぐわんと体を揺さぶる。


 「覇国エルドラの滅亡に、魔王を討伐した勇者の死……そして…世界各地に忘却された土着信仰……それらは『神』に繋がっているのか!?」


 「……さすがは流星の賢者…おっと、その呼び方は止めてくれということだったな。アンタはさすがだな、もうそこまで真実にたどり着いていたのか。そうだな……奴らは神と呼ぶにふさわしい力を持っているのは確かだ。だが、正確に言うのであれば……」


 と答えようとしたその時、ボンッ!と強い衝撃が空気を通して伝わり、次の瞬間には、かまくらは破壊され、やいち達は吹っ飛んでいた。


 (な、何が起こったんだ!?)


 気づけば、体が雪の中に埋もれていたやいち。そこから抜け出そうとするが、かなり雪の深い場所まで入ってしまったようだ。雪が重くて、中々出られない。


 「くそッ!!」


 思いっきり魔力を体内から外へと放出させ、雪を吹っ飛ばす。


 「みんな大丈夫…か……?」


 地上へと出てきたやいちの目の前に、無数の影があった。

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