試験
お久しぶりです。二週間くらい間がありましたかね。今回は、ちょこっとだけ長いです。
「すぐにかえれ」
「・・・え?」
以前のような少々延びた語尾を感じられず、吹雪は戸惑った。
「でも―――」
「帰れ」
「どうしてなの?」
「速く」
ちっとも答えてくれず、帰れの一点張りに、吹雪は少しムカッとした。
「いやよ」
九炎は再開した相手を遥かなる高みから睨み付けた。
ずぅぅぅぅん
吹雪も負けず劣らず腕を組んで、真っ向から睨み付けた。
どぉぉぉぉん
「闇を退治するまで、帰らないわよ」
「!!闇・・・・まさか」
九炎は目を見開いた。
「何で・・・」
「闇が大量発生したと、聞いたからよ」
(そういえば、清白の娘だったねぇ)
「じゃあ、それはこのボクが引き受ける」
九炎はパーの手を自分に向けた。
「いいえ、私よ」
「「んぐぐぐぐ・・・・・」」
2人は睨み合った。どうも意見が合致しない。・・・はたから見ると、夫婦喧嘩のようだ。
「あのー」
雪子が割って入ると、2人はギロッと釣りすぎた三角形の目で振り返った。
「誠に恐縮ながらなのですが」
じぃぃぃぃぃぃ・・・・
「く、口出しを」
じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・
「させて頂きますとぉ・・・」
じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・
「そ、そそそそその・・・ご一緒に、では如何でしょうか」
最後になるに連れて声は段々小さくなってしまった。そんな自分に雪子は心の中で、賞賛の拍手を送った。
「フーン」
「そうね。それが______」
「ム★リ☆」
「えぇ!?何で!?」
「そんなに一緒がイイの?」
九炎は吸い込まれるような目に吹雪は、戸惑う。
「え?えーっと・・・」
(そもそも、どうして「行くな」とか「ご一緒に」とか言う話になるの???)
「ま、まぁ一緒にいかないと、闇を退治出来ないものね」
「ならっ!」
九炎はいきなり吹雪に向かって、炎を振り撒いた。
「!?」
「試験」
九炎はもくもくと上った水蒸気に向かって話しかけた。近くにいた雪子はただ隣を見て、呆然としていた。
「まさか・・・あの、九炎様が・・・ でも」
「こんなので、倒れちゃうんなら・・・」
「吹雪様が、倒れられるはずが、ありません」
雪子と九炎は、暫く吹雪の様子を窺おうと思ったその時。
「・・・こんなので、倒れるわけないでしょう?」
吹雪の声がした。しかし、まだ水蒸気で姿が見えない。
「?」
水蒸気の中で何かが光った、と思うと中から氷の刃が飛び出してきた。そう、吹雪はお返しと言わんばかりに数え切れないほどの氷の刃を、九炎に向かって一斉に放ったのだ。氷の刃は、威嚇するように九炎の羽織の裾を切り裂いた。しかし、当たったのはそれを含む数本だけで、その他は炎で溶かされてしまった。
「あれ?合格・・・」
九炎はそう言って、僅かに口角をあげたような気がした。これならちょっとやそっとじゃ、くたばらないだろうし、低級、中級くらいなら問題無さそうだ。
「キミのこと見くびってたみたいだね」
「ま、九炎様まで !いいわこの際お父様と九炎様見返してやるわ!!」
「頑張ってくださいませ!」
「フッ」
九炎はサッと目の端で二人の様子を窺った。
いかがでしたか?以外にも更新スピードが遅かったです。さて、いつだったかもうすぐこの物語も終わりそうなんていいましたが・・・まだまだみたいですね~。




