狐のお面
久しぶりです。暫くすっぽかしていました。下書きが溜まらなかった。と言うのは、もはや言い訳です・・・。
妖口鳥居に入った九炎は、後を付けられている事に気付いていた。なのでどんどん加速し、引き離そうとしているのだが、まだ三つの妖気を感じる。
「しぶといねぇ・・・・・『狐火』」
右手を後方に突き出し、橙色の火狐を三体放った。
(あんまり妖力を消耗したくないんだけど・・・)
「わぁ、何か火狐が三体来るぜっ」
「九炎の『狐火』だろう」
「付いて来んなって事かぁ」
「如水!頼むぞ」
「何で俺?」
「お主は水属性だからだ。この中で最も効果がある」
「仕方ねーなー『水柱』」
水の柱がどっと三本出現し、火狐を三体とも貫いた。が、多少小さくなったものの、完全に消えてはいなかった。
「相変わらずだぜ」
けれど確実に火は小さくなった・・・と安堵したその時!三つの炎が寄り添い、大きな火狐になった。
「なぁ・・・・」
「面倒なことになったな」
「あぁ・・・全くだ。ようし、ここは俺が―――」
「風神殿!!!!!!!!!!よしてくれ、余計に面倒くさくなるだけだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「な、なんだよぉ岩大。びっくりマーク多すぎだぁ」
「とにかく・・・」
「分かった分かった。安心してくれ」
「安心してる場合じゃねーぞ!!」
さっきから独りぼっちで戦っている、如水が叫んだ。息が荒い。
「っ俺にいつまで独りで戦わせる気だ!?コイツ強いんだぞっ!!」
「すまん。うむ・・・しかし・・・はっ!!」
岩大の脳内に、閃光のごとく名案が駆け抜けていった。そうだ、空気が入らないように巨大火狐を覆ってしまえばいいのだ!岩で!
「『地の壁』!!」
どぉぉん!!
地面が突如現れ(※妖口鳥居は不思議な空間なので地面が無い)、地面が変形し、粘土の様ににょきにょき伸び巨大火狐を覆った。静かな沈黙の中、暫く様子を見る。
「どうだ?」
「・・・・妖気の動きが止まってる。・・・フフッ梃子摺ってるみたいだね。ボクの狐を倒すことが出来るかな?そう簡単には倒せないと思うけどね」
その時、白い眩い光に包まれた。
「うーん・・・・鳥居に結界を張っておこうか・・・でも他の妖怪に迷惑か」
理性が働き、九炎はあっさり諦めた。此処からはぐんぐん進んで行く。妖口鳥居・出口から氷妖山までは、大分離れているからだ。九炎の目は次第に虚ろになっていく。その表情も目に倣い無に等しかった。
笑いも、悩みも、困りも、怒りも、微笑みも、していない。表情が読み取れない、冷淡なお面のような顔で目的だけを実行する、カラクリの様だった。
どうでしたか?またすっぽかすかもしれませんが、絶対に終わらせますので!!(物語を・・・です)
次回は吹雪視点で書こうと思います。どうぞ宜しくお願いします。




