お嬢様、封印の隙間をみる
「キーラさん‼︎大丈夫ですか?」
辺りが白く光り周りが見えない中、リアバルの声が聞こえる。
その声がとても必死で、早く返事を返してあげないとと頭ではわかっているのに私は返事を返せない。
(なぜかしら…リアバルの必死に私を呼ぶ声。
どこかで、聞いたことがある気がするわ…)
懐かしい…と安心してしまう。
「キーラ‼︎返事をしてくれ‼︎頼むから…」
(返事を返してあげないと…ッ‼︎)
講師の言葉から崩した口調にかわり、世界が終わるとでもいうような絶望を含ませた声で、リアバルは私を呼ぶ。
「私は大丈夫よ。リアバル。」
「ああ…よかった。
あなたを失う『グァオッ‼︎』
大きな咆哮が、響き渡る。
(鳴き声が…うるさいわ。)
リアバルが何か言おうとしてたのに…聞こえなかったじゃないと少し怒る。
「すまない、マスター。
咳き込んでしまって…。以後気をつけよう。」
「「‼︎‼︎」」
いまだに、光は収まらず周りが見えない事は変わっていない。
(だけど、これだけはわかるわッ‼︎)
私もリアバルも驚いて口が開けない。
「マスター?いかがされた?」
「ええと…私の事よね?」
おずおずながら、返事をする。
「いかにも。
あなたが、我を呼んだ。
我は、あなたを選んだ。」
(…呼んだ?卵からの孵化じゃないの?
光が邪魔で見えない‼︎)
「我は生まれたてではない。
卵を使い、こちらに来た。
我はいつ何時も、あなたの僕だ。マスター。」
「きゃッ…」
空間に突風が舞う。
私は慌ててスカートの裾を抑えた。
(こんな時でも、スカートを抑えてしまうのね…
癖ってすごいわ。)
突風が止み、目を開く。
(光がないわ)
風を避けるよう下を向いていた私の目には、二足の青い靴…私の靴が見えていた。
「これでよいか?マスター。」
自称私の僕が、私に聞いてくる。
そうだ…姿‼︎
首がつりそうな勢いで、私は前を向く。
(これ、ドラゴン?)
大きな体を持つ、絵本でしか見た事のない伝説の生き物。
ドラゴンが目の前に立っていた。
しかし、ドラゴンの目は私を見ていなかった。
ドラゴンは身体ごとリアバルの方を向いて、リアバルと目を合わせ続けている。
(話ている…?)
なぜかわからないけれど、その光景も懐かしいと思ってしまった。
だから、わかった。
(この二人、絶対仲が悪いわ…)
ドラゴンを実物で、ましてや目の前のドラゴンを見た事はない。
でも、2人が仲が悪いのは間違いないと確信出来た。
私は、この光景を知っている。
(でも、なぜ?)
頭の中に映像が映る。
美しい庭に、ドラゴンを撫でる女性。
ドラゴンは嬉しそうに目を瞑ってグルグルと鳴いている。
「また、こんなところにいて…」
背後から聞こえるよく知る声に私は返事をする。
(私…?)
感じた違和感と共に激しく頭が痛み出す。
「頭…痛い。」
痛みに負け意識が遠のいてくなかで、2人の人がこちらにかけてくる。
「マスター‼︎」
「キーラ‼︎」
その声に返事をする事なく私は意識を手放した。
(何で、2人…?)
「お久しぶりです。皆様エリアスでございます。
今回は、スペシャルゲストに来ていただきました‼︎」
「やあ、みんな。
こんなところまで、来てくれてどうもありがとう。
とっても僕は嬉しいよ。
ところで、エリアス?キーラはどこだい?」
「殿下…。自己紹介がまだです。
それと、今回はお嬢様はいません。」
(正確に言いますと、共演NGです。)
「それもそうだね。
僕は、ケインだ。デュバリス国の王になる。」
(まだ、あなたが王になるかは決まっていませんよ…王子。)
「皆様、ここまでお読みいただきありがとうございます。
皆様のブックマークや、評価ポイントとでも喜んでおります。今後もどうぞよろしくお願い致します。」
「僕からもお願いするよ。
ブックマークが増える事、評価ポイントを貰える事、作者はいつも確認して喜んでいるようだからな。
評価ポイントなんて、目に涙を浮かべているらしいじゃないか。」
「ええ、そうらしいですね。
ブックマークが増えている事は、記念に残しているとも聞いています。」
「うん、そうだね。
ポイントの合計が増えるたび、心臓の痛みも増えているそうじゃないか。」
「ここでもですかッ‼︎
お嬢様も、殿下もどこでそれを…?
私はその話知らないのですよ‼︎」
「嫌われてるんじゃないか?
まあ、そろそろお別れの時間だ。
コホンッ
ここまで付き合ってくれて、どうもありがとう。
これからもどうぞ、最後までお付き合いを頼む。」
「評価ポイントや、ブックマークいただけると作者共々大変喜びます。
ですが…一番の喜びは、お読みいただくことにございます。
どうぞ最後までよろしくお願い致します。」




