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主人公は遅れてやってくる
――俺、レオンです。
主人公なのに、最近まったく登場していないレオンです。
この話、
「あれ? タイトル【戦場の花園】だっけ?」
って思ってしまったレオンです。
そんなレオンは――何故か城壁の上に居ます。
――少し前
「レオン君! とうとう来ましたよ! 出番です!」
ウッキウキで、担任の先生が何か言ってる。
「出番って?」
「今から戦場に行って、魔法を放つのです!」
「嫌です! てか、生徒を戦場に出さないで!」
「何を言ってるんですか!」
「今、私達は苦戦を強いられています!」
「このままでは、このミトマは壊滅です!」
(そうか……そんなにヤバいのか。
あの変態がいるから、どうにかなると思ってた……)
「この時を待ってたんですよ、学院は!」
「ん?」
「やっと、生徒を戦場に出す理由が出来ました!」
「レオン君という逆転の一手を打つ為には、仕方なく! えぇ、仕方なく生徒を戦場に出すしか無いのです!」
「嘘つけ!」
「言った通りになったね」
アリスが言う。
――そんな訳で、俺はここに居ます。
眼下には――戦場。
土煙。
咆哮。
巨体。
そして――
明らかに、ヤバいやつ。
「……あー」
一拍。
「無理無理無理無理」
「いやこれ、生徒が居ていい場所じゃないでしょ」
「普通に“死ぬやつ”でしょこれ」




