後片付
トロちゃんが負けた……。
「さぁ、後はレオンちゃん――貴方だけよ♡」
トロちゃんを解放したオネイが、ゆっくりとこちらへ歩み寄る。
ペチン。
ペチン。
ペチン。
「さぁ……追い詰めたわよ?」
後ずさるレオン。
「魔法を使わないなら――」
オネイは妖しく微笑んだ。
「じゃあ、永遠の口づけ、するわよ♡」
「あ、あわわわわ……」
――もう無理だ!
「発動!!」
魔法陣が光る
「んっ……!」
「ンンーッ……!」
「はぁっ♡」
――嘘だろ。
耐えた……だと……?
今まで、この技で気絶しなかった奴なんて……一人もいない。
……一応、確認した。
うん。
間違いなく、無い。
「……これで、満足してもらえました……か?」
「ん〜〜良いわぁ♡」
オネイは恍惚とした表情で微笑む。
「ありがとう、レオンちゃん♡」
「なんだか……“完成形”に近づいた気がするわぁ♡」
「じゃあ、またね〜♡」
――去っていった。
……
「こんなことなら、最初から使えばよかった……」
「俺たちも行くか」
トロちゃんを回復させなきゃ――そう思った、その時。
ガシッ。
肩を掴まれた。
「……ちょっと、お話ししようか?」
振り向くと――ギルマス。
こめかみに血管を浮かべている。
「……はい」
――――――――――
ギルマスの部屋で、長い説教を受けた。
この騒ぎはオネイのせいだ。
ギルド職員に助けを求めたが、無理だと断られた。
そう反論してみたが――
問題は、そこじゃなかった。
「トロールの暴走だ」
コントロールできないモンスターは脅威だと、延々と説教された。
……でも、言わせてくれ。
あれ、やったのアリスなんだよ。
――アリス、いねーし。
――――――――――
説教が終わり、訓練場に戻ると――
ミリアとアリスが、トロちゃんにヒールをかけていた。
「めっちゃ怒られたよ。トロちゃんの暴走のことでさ」
「なのにアリスいないし」
「アハハハ、ごめんね」
「トロちゃんが心配でさ」
ふとトロちゃんを見る。
「あれ……角、消えてるし……肌の色も戻ってる?」
「そうなんだよ」
「角がポロッと取れたら、だんだん元の青に戻ってきたんだ」
「サイズは小さくなったままだね」
小さい――と言っても、二メートルはある。
「でも、これなら“ちょっと大きい人”くらいだね」
「食費も少なくて済みそう!」
「元に戻るかは分からないね」
「こんなの初めて見たし、本にも載ってなかったから」
「戻りませんように〜」
トロちゃんは、なんとか歩けるまで回復した。
――今日は、このまま帰ることにした。
最近読んでくれた人の評価が気になり始めました。良かっかたら感想下さい。メンタル強くないのでお手柔らかにお願いします。
友人に読んでもらったらチョコチョコおかしな所があり再度読み返し修正してます。
修正を優先するのでちょっとの間更新ペース落ちます。




