終焉
「グォォォォォォォォォォン!!!」
爆発的な咆哮。
地面を砕きながら、突進。
「ちょっ、速っ――!?」
さっきまでとは、明らかに別物の速度。
「これ……さっきと違うやつよぉ……♡」
オネイですら、笑みを引きつらせた。
理性が――ない。
ただ、破壊するだけの動き。
「ヤバい!暴走とか、俺どんな責任取らされるんだよ!?」
「大丈夫だよレオン君!君がどんな目にあっても、僕はついていくから♡」
――原因のアリスは、軽かった。
ドゴッ!! バキィ!!
オネイとトロちゃんは、真正面からの殴り合いに入る。
もう、避ける余裕はない。
その時――
「……あれ?」
「トロちゃん、小さくなってない?」
「ほんとだ……オネイさんと同じくらいに……」
削られ、消し飛び――再生。
削られ、消し飛び――再生。
だが。
「……なるほどね」
アリスが、楽しそうに笑う。
「オネイさんは魔法の“回復”で戻してる」
「でもトロちゃんは違う。“作り直してる”んだ」
「自分の体、食って作り直してる感じ? 自食作用的な」
「つまり――材料が尽きれば終わり」
その言葉通り。
トロちゃんの体は、わずかに、だが確実に縮んでいた。
「どうやら……もう限界みたいねぇ♡」
オネイが、ゆっくりと両腕を広げる。
一歩。
また一歩。
トロちゃんへと歩み寄る。
「これで――終わりよぉ♡」
「愛の抱擁」
ぎゅうううううう――
抱きしめた。
次の瞬間。
バキッ!! バキバキバキッ!!
骨が砕ける音が、響き渡る。
完全な――鯖折り。
トロちゃんは泡を吹き、白目をむいた。
そして――動かなくなる。
静寂。
「……え、なにそれ」
「技名とやってることの差が激しすぎるだろ」
最近読んでくれた人の評価が気になり始めました。良かっかたら感想下さい。メンタル強くないのでお手柔らかにお願いします。




