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それからデュランダルはホワイトサーベルの力を借りて、キルギアからギルティとその部下たちを呼び寄せた。
デュランダルにもホワイトサーベルにももう魔力がほとんど残っておらず、ホワイトサーベルがほかの聖獣に移動魔術を使わせたのだ。
ギルティはオルベリアの惨状に驚き、デュランダルが肋骨を負傷しているのを見て、驚き駆け寄ったが、デュランダルから魔王を倒した話を聞き、大歓声をあげて喜んだ。
「ついに倒したのですね。聖王万歳!」
ギルティが言うと、ほかの部下たちも大声で叫んだ。
「聖王デュランダル陛下万歳!」
「万歳!」
王宮から避難していた人々が駆け寄ってきた。
デュランダルを膝の上に乗せ心配そうに見守っている美しいシェリアを見てキラキラとかがやく女神のようだと皆が思った。
その女神に守られている人が聖王らしい。
この人がオルベリアを支配していた魔王を倒したらしいと。
傍らで眠る、かつての王であったゼノアと王女であったアリアをみて青い髪に戻っているのに気づいた。
彼らのせいでこの国は無茶苦茶になってしまった。
きっと彼らをにらむ人々。
だが、そこでデュランダルが胸をかばいながら立ち上がった。
キラキラした女神に見守られつつ。
「安心しろ。この者たちは魔王に操られていただけだ。事実今彼らはもとの青い髪に戻っている。今は気を失っているが、眠りから覚めれば、彼らは今まで通りよき王と王女となるであろう」
デュランダルが女神の後光に照らされて光り輝いている。
まさに聖王だ。
人々は「わーーーーー」と聖王に拍手を送った。
「魔王は倒した。再び世界に平和が訪れる。じきに王が目覚めればオルベリア王国はすぐに復活するであろう」
「わーーーーー!」
「聖王万歳!」
オルベリアの民衆の声は今やひとつにまとまっていた。
あとはとりあえずギルティにまかせて少しどこかで…
「聖王デュランダル陛下そしてシェリア王女殿下」
すると、駆け寄ってきた若い男性がいた。
深く礼をとっている。
「兄上」
後ろからダニエルの声が飛ぶ。
「ダニエル。父上と母上は魔王に操られて自ら命を落とした。この方々を我が家へ案内しよう。屋敷は無事だ。ゼノア陛下とアリア陛下も一緒に。医師を呼ぶ」
ダニエルは父母の訃報に息をのんだが、すぐにデュランダルに向き直った。
「デュランダル陛下。よろしいですか? 兄です。信用できます」
「わかった。では申し訳ないがここはギルティに任せておいて少々世話になろう」




