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ダイム病というのは小麦が死に絶える病気で、ものすごい勢いで広がることから死の病といわれている。
小麦にしかかからないが、そのせいで小麦畑がすべてやられてしまい、その国の小麦が全滅。さもすれば国が亡ぶことからそう呼ばれる。
オルベリアが危ない。
助けなければ……。
「陛下。ダイム病はものすごい勢いで広がります。さもすればマルコー領へも広がる可能性が……」
「何?」
「帝国は気づいているのか?」
ダニエルが言う。
「いえ、今のところ気づいていないと思いますが、時間の問題かと……」
「何かいい案はないのか?」
デュランダルがダニエルに問う。
「そうですね。ダイム病をオルベリアだけにとどめるためには、オルベリアに一番近いマルコー領の小麦畑を1平方キロメートル焼くしかありません」
「それならそうするしかない。メルディス。ダニエルの言うとおりにするんだ」
「そして陛下」
シェリアが言った。
「帝国にも伝えましょう。オルベリアでダイム病が流行しつつあることを。オルベリアに近い領土の小麦を焼くように伝えましょう。彼らには恩を売っておくほうが得策です」
「わかった。そうしよう」
「もうこれは看過できない。ゼノア王こそが魔王に相違ない。俺は彼を倒す」
「わかりました」
「シェリア。最後に問う。いいのか。君の血のつながった兄だぞ」
「はい」
シェリアに躊躇はなかった。
「いい案があります。こうしましょう」
そしてシェリアの提案のもと、翌日、ダニエルがデュランダルの元へ現れる手はずとなったのである。




