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昨日二回しか更新できずすみません。

ダンテ子爵家門並びにデボラ前妃の処刑が執行された。

先王の殺害に関与していたのだから当たり前の処遇だ。

デボラ前妃については、先王の妃であったということは明かされず、ダンテ子爵の妾として処刑された。

前妃は先王とともに死んだとされていたのもあるが、聖女ロレッタの母親が罪人というのはあとで都合が悪くなるおそれがあるためだ。


デボラが先王の王妃だったということは誰一人気づかなかったという。


まだ存在をあやふやなままにされているロレッタとシェリアは処刑場には出向くことができず、城に残りふたりで過ごしながら耐えた。


その日の夜、シェリアはデュランダルに呼び出された。


デュランダルの部屋にクラッカーのおつまみとシャンパンが置いてあった。


「シェリア。いろいろとありがとう」


一口ずつゆっくりとシャンパンを飲んでいるデュランダルはソファでシェリアの横に座っている。


「デボラがダンテのもとで見つかったとき、デボラは俺ににやりと笑って言ったんだ。『わたしのこと今でも好き?』って」


デュランダルは続ける。


「俺は気が動転してしまった。行方不明になっていた兄の妃がこんなところで見つかるとは思いもしなかったからだ。だが、これでロレッタの生存が漏れた原因もわかった。母親とは思えない女だ。だからその言葉に急速にデボラへの気持ちが冷え切っていくのがわかった」


「初恋だったのですか?」


普通の男なら自分の初恋について恋人に話したりしないものじゃないのかしら? と思いながらもデュランダルが正直な気持ちを話してくれることがシェリアはうれしかった。


「そうだな。少年のころだからまだ10歳くらいだったな。デボラは15、6歳くらいだったと思う。ものすごく綺麗な女性に思えたんだ。まだ少年だった俺には大人の女性に見えてすごくドキドキしたというか……。こんな話をシェリアにするのはどうかとも思ったのだが、ちゃんと言っておきたく思ったのだ。俺はデボラを今は何とも思ってないからな」


「はい。言ってくださりわたしはうれしいです。陛下の正直な気持ちを聞けるほうが嬉しい」


「そう言ってくれるとうれしいよ。とにかく、初恋だったが兄の王妃としてこの国にやってきて最初は困惑したし、兄の王妃でありながら俺がひとりの時を狙ってニコニコ笑って近寄ってきたりしたから俺は無表情を装って知らないふりを決め込んだ」


やはり。それで無表情だったのだわ。最初に会った時は。


「兄の死でバタバタしている間に城から消えてくれたときは正直ほっとした。だけど、生死がわからないから気が気ではなかったんだ。何かどこかで起きるような予感というか……な」


「はい」


「ロレッタも心配だった。けれど、君が来てくれてからロレッタは変わった。いつも暴れていたのが聞き分けがよくなって勉強もするようになって、そして何より、君を信頼している。信頼できる人間を見つけてくれたことがうれしい。俺と同じくな」


デュランダルはシャンパングラスをテーブルに置いてシェリアの方へ向き直った。

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