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「陛下。ナダルのユーリーンが自殺しました」
「何?」
ギルティが血相を変えて執務室に飛び込んできた。
デュランダルもさすがに驚いている。
シェリアも驚きを隠せなかった。
「ニジェールが反乱を起こしたようです。あの薬を盛りユーリーンの精神を崩壊させることに成功したようです」
「だが、あの薬を渡してからまだ三カ月しか経っていないぞ」
「ええ。ですから自殺です。自殺という名目のクーデターですよ。自分の父親にされたことをやり返したんです」
「なんと」
デュランダルは目を一瞬細め、そして言った。
「ギルティ。ダンテ子爵を連行しろ」
「はっ!」
これでダンテ子爵を断罪し、キルギアワインの不正を暴けるということだ。
もうナダルはキルギアへ攻め入ることはない。
ニジェールは魔獣の恐ろしさを知っているから。
「ディアン。ダンテの財務書類を押収してきたら解読を頼むぞ」
「はい。かしこまりました」
どれだけの不正をしていたか徹底的に調べなければならない。
「ディアン様。わたしも手伝いますよ」
ラインハルトが親指をあげた。
「忙しくなりそうですね」
「ええ」




