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「陛下! ご無事で!」
執務室に入るとラインハルト一人だけがおり、駆け寄ってきて、そして周りをキョロキョロを見回した。
「ディアン様とロレッタ殿下は……」
不安そうな表情だ。
ラインハルトは大神殿に来ていなかった。
城の留守を頼んでいたからギルティから聞いてさぞ驚いたろう。
直接見ていないから不安だったに違いない。
「心配をかけた。ディアンとロレッタも無事だ。悪いがラインハルト。メルディスとギルティを呼んでくれ。あと、おれが戻ったことはその二人以外には話すな。話しておきたいことがある。二人が来てから話す」
「はい! かしこまりました」
それから三十分後デュランダルの執務室にはデュランダル以下三人が集まっていた。
「陛下。ご無事で何よりです」
メルディスは単純に喜んでいたが、ギルティは押し黙り、うつむいていた。
こぶしを握り体を固くしていたが、にぎりしめていたそのこぶしをさらにきつく握るとその場に突然土下座した。
「陛下。申し訳ありませんでした」
頭を床につけたまま続ける。
「大切な人を失う悲しみは知っているはずなのにわたしは…」
ギルティは魔獣にやられて姉を亡くしている。
そのときの彼はとても辛そうで見ていられなかった。
「ああ」
「ディアン様もロレッタ様もご無事だと聞き安堵いたしました」
頭は床につけたままだ。
「もういい。俺は王である前に一人の人間だ。国は、俺がいなくてもお前たちがいれば動くだろう。だが、愛する人を失えば俺は生きていけない」
「はい」
絞り出すような声だ。
「わかってくれてよかった。それで? 近衛兵と神官たちをどうしたのだ? 顔を上げて説明しろ」
「はいっ!」
床についた頭があがりすっきりとした顔が現れると、説明がはじまった。
「簡単な誓約魔術を使いました。もし今日起きたことを話せば、ただちに頭髪が抜け頭がはげるという魔術です。三年は生えないでしょう」
「はっ、お前らしい」
さすがギルティだ。
あの場にいた者たちの処遇をまず考えるだろうと思ったのだ。
忘却魔術は難しくあの人数の忘却は不可能だ。
その中であの者たちが見たことを話さないようにする術。
それは誓約魔術でしかない。
誓約であれば魔力を持つ者にも有効だ。
はげるという誓約はギルティならではだな。
なかなか考えたものだ。
「もういい。俺は王である前に一人の人間だ。国は、俺がいなくてもお前たちがいれば動くだろう。だが、愛する人を失えば俺は生きていけない」
「はい」
絞り出すような声だ。
「わかってくれてよかった。それで? 近衛兵と神官たちをどうしたのだ? 顔を上げて説明しろ」
「はいっ!」
床についた頭があがりすっきりとした顔が現れると、説明がはじまった。
「簡単な誓約魔術を使いました。もし今日起きたことを話せば、ただちに頭髪が抜け頭がはげるという魔術です。三年は生えないでしょう」
「はっ、お前らしい」
さすがギルティだ。
あの場にいた者たちの処遇をまず考えるだろうと思ったのだ。
忘却魔術は難しくあの人数の忘却は不可能だ。
その中であの者たちが見たことを話さないようにする術。
それは誓約魔術でしかない。
誓約であれば魔力を持つ者にも有効だ。
はげるという誓約はギルティならではだな。
なかなか考えたものだ。




