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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 大学受験
113/140

112話 パンはパンでも

 MSOの様子も鮮明に思い出せる月曜日。俺は早起きできたので早朝に家を出、途中で鈴本さんに出会う。この時、初めて「早起きは三文の得」と言う言葉を実感した。

 「あら、今日ば随分早いのね井上くん。」

「今日は早起きできたんだ。学校についたら一緒に勉強したい。」

「えぇ、もちろんよ。今日は化学をやろうかしら?」

「俺が唯一得意な科目か...。やっぱ、短所を克服しつつ長所を伸ばすっていうのが良いのか。」

「それはそうだけど、それには長い時間が必要ね。3年になって本気を出した井上くんには無理よ。」

「ひ、酷い!」

「自業自得よ。この短期間に出きることと言ったら分からない所は放置して、分かる所をひたすら反復練習。そうやって精度を上げていくのが一番だと思うわ。分かるのに計算ミスや漢字ミス、ケアレスミスとかで点を落としたら勿体ないもの。少しなら分からない所も分かるようにできるんだけどね。」

「そ、それもそうか。」

俺と鈴本さんは勉強の話をしながら、通学路を進む。

(やっぱ、鈴本さんお口が悪いことが多々!)

若干、そんなことを思いつつ。

 

 そして、教室につくと、俺と鈴本さんで彼女の机を挟み、早速化学の参考書を開く。とりあえず、今日は以前にも解いた有機化合物の問題をやることにした。

 化学が得意、とは言ったがそれでも問題によって苦手なものもある。特に長文からその性質を読み取り物質を判定、それをさらに構造式に表すという難易度高めのものはかなりキツい。だが、過去問を見る限り、鈴本さんの行く大学はこれぐらい余裕で出てくるようだ。

 「あの、す、鈴本さん...縮合重合するとPETになる2つの物質?って何だっけ???」

「ねぇ、井上くん。あなたの短期記憶にはホントに驚きだわ。」

「うっ...。」

途中で分からないのが出てきて鈴本さんに聞けばこの始末。

 だが、教えてはくれた。

「PETって何を取り除いて縮合結合するの?」

「水ってのは覚えてます。だ、だからとりあえずヒドロキシ基を書いとけば良い?」

「井上くんの割にやるわね。PETはポリエチレンテレフタラートのこと、これがヒントよ。」

「エチレンとテレフタラート?」

「惜しいわね。エチレングリコールとテレフタル酸よ。」

「な、なるほど。」

「まぁ、テレフタル酸の相手は他にもこのテレフタル酸クロリドとかもいるけどね。下に不凍液の主成分であり、毒性があると書いてるからエチレングリコールに間違いないわ。」

こんな感じで教えてくれて、そテレフタル酸クロリドの構造式まで書いてくれた。これはどうやらパラフェニレンジアミンがどうのこうのらしいが分からないので無視をした。とにかく、そこにエチレングリコールとテレフタル酸の構造式を書く。答えを見たところ、正解であった。

 

 そんな感じで勉強している内に、浩平、圭吾、学が教室に入ってくる。俺はそこで勉強を切り上げ、彼らの方に行く。

 「パンはパンでも食べれないパンは?ってのあるじゃん。」

と浩平。俺たちは頷いた。

「お前らなら何て答える?ちなみに、俺は膝詰め談判」

また、浩平。俺たちは

「何だ、そのマニアックな言葉は?」

と声を揃えた。

 続いて、それぞれ答えていく。俺は、

「フライパン。」

と言い捨て、3人に

「お前っていつもベタな答えするよな。」

と言われる。

(悪かったな!)

正直、言葉でも言ってやりたいぐらいであった。

 「白パン。」

「最後の審判。」

それぞれ、圭吾と学の回答。学のに対しては

「俺たちはお前に最後の審判を下したい。犯罪者予備軍は早急に排除するべきだ。」

と意見が合致したが、圭吾のについては、

「白パンは食べれるだろうが。」

「俺は黒パン派なんだが。」

と浩平と俺&学で意見が別れた。学については幼女の物に限るとの但し書き付き。

 「食べるのか?お前パンツを食っちゃうのか!?」

俺が聞くと、浩平は

「え、そうだが?白パンこそ一番のご馳走だろ。」

とさも当たり前のように言う。

「いや、そんな当然のように言われても困る。食わねぇから!いかなる暴飲暴食もそれを食ったりしねぇから!」

俺はその当たり前を否定して、ツッコミを入れてやる。

 だが、浩平は構わず、

「特に女のものは最高級品だ!入手は極めて困難、ただしその困難を乗り越えた向こうには至福が待っている!!!少年よ、パンツを盗めって言葉を聞いたことはないか?」

と暴れ始める。

「いや、ねぇよ。お前、札幌の人に怒られるぞ!」

と言ってやっても止まらず、

「その上、パンツにシミがあればもっと良い!」

と大声で叫ぶ。しかも、圭吾が

「フレンチトーストじゃねぇか。」

とハードな下ネタを挟んでくるのである。それでも、シミのあるパンツ→シミパン→染みたパン→フレンチトーストの流れが分かってしまうのが変態の悟りである。

 この話の結果、浩平、圭吾は

「あなたたち、よく公の場でそういうこと言えるわね。」

と鈴本さんから拳を食らって床に倒れ、俺、学も例外なく周りからドン引きをされてしまった。

 たかが小学生レベルのなぞなぞを下ネタに発展させてしまうとは、流石は女性を気遣うことの知らないDT同盟の長といった所である。ちなみに、鈴本さんとキスしたことはあっても、その先をしたことはないため俺はまだDT同盟の一員として認められている。少なくとも高校卒業までDT同盟を脱退することにはならなさそうだ。

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