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第二章 セナのStart

 今日からとうとう三人の学校生活の日々が始まることになった。

小学生の頃に転校した美奈以外の二人は家が近く一緒に登校することになる。

「セナ!おはよ!」ローレンの元気な挨拶と共に背中から抱きつかれる時にローレンの大きく育った胸が当たるのが一番の挨拶に感じてしまうせいでセナはまともな挨拶が返せない。

「お、おはよ…(三年間会わない間に大分成長したんだなぁ…)」

「どうしたの?元気ないけど?」

「いや、いつも通りだよw」

「じゃあ、行こっか!」

「そうだね」


 ローレンとの登校は高校生からが初めてとなる、今日がその記念日となる。

「何でそんなに元気ないの?私と一緒に学校行けるの嬉しくないの?」

「いや、普通かなw」

「怒るわよ?」

「嬉しいです」

あまり話さないセナでも幼馴染のローレンとなら普通に話せていた。

二人の通学路はまずはお互いの家を出てからの待ち合わせ場所から始まり、そこから駅まで少し歩くことになる、そこからは電車に乗るだけの簡単な道のり。これから毎日二人でこの道のりを行くことになるのだった。

これからの学校生活でセナに他に友達ができるか、確実と言えるのは美奈だった。


学校生活を楽しむ上での一つと言えるのが部活。セナ達はまだ何部に入るか決めていなかった。

「ねぇ、セナは部活決めた?」

「まだ決めてないって言うか、考えてすらいないよw」

「セナは中学の時何してたの?私は友達に誘われてバスケしてたよ」

「したい部活なかったから帰宅だけど?」

「じゃあ高校では一緒に部活しようよ!何もしないなんて学校生活の時間を無駄にしてるよ!?」

「え、えぇ…」

セナの面倒がる表情に返ってきたのはローレンの少し怒った表情だった。

「一緒にって言ってるでしょ!?まだ決めなくてもいいから学校いる時に一緒に決めようね!」

「何かいいのあればいいけど…」

二人で電車の中で話してるうちに駅に到着し学校に着いていた。

まだ四月の登校日に着いた時に聞こえてくるのが先生達の挨拶の声と部活へと誘う先輩達の声だった。

バスケ部、野球部、サッカー部、美術部など色々、セナには部活へと誘う先輩達がうるさい人達にしか見えなかった。


 クラスに着いた時に目の前からいきなり「おはよう!」の挨拶の声が飛んできた。その声のぬしは美奈だった。セナは驚くだけだった。

「挨拶返してくれないの?」

「返さないんじゃなくて、あなたが驚かして返せないのよ!」

ローレンは美奈にイライラしてるのがセナにも分かった。

「あなたには言ってないわ」

「私だってあんたには挨拶なんかしないわよ!」

「じゃあ黙っててくれないかしら」

ローレンと美奈は近くにいるだけで火花が散っていた。

これが二人の戦いのスタートと言えるかもしれない。セナはそう感じて見ていた。

誰にとっても今日が全てのスタートと言える日ではあるだろう、授業も部活も今日から始まる。


 勿論セナが誰にも話しかけられない訳ではない、勝手に荒れてる二人がっ気になってクラスの色んな人がセナに聞いてくる。「何であの二人喧嘩してるの?」、「永山君止めてあげたら?」色んな質問が飛んできてもセナは笑って返す事しかできなかった。


お昼休みがきてセナが食べるのは弁当だった。ローレンも弁当でセナの机にやってきた。

「セナ一緒にお昼食べましょ」

「うんいいけど…」

「けど、何?」

「後ろにもう一人お昼食べようとしてる人いるんだよね、一つの机で三人は無理かな…」

ローレンの後ろに美奈がいた。

「ちょっと退いてくれるかしら?」

「先に来たのは私よ?あなたが帰ればいいじゃない」

「あなたがアメリカまで帰ればいいんだけどね」

「残念ながら私はハーフでも日本で生まれたから日本人なの、あまり失礼なこと言わないでくれる?」

止まらなそうな台風を目の前にセナはさっさと弁当を食べていた。この台風が毎日おさまらない限り二人がお昼ご飯を食べることができないのでセナは一言だけ言ってみた。

「あの、屋上でご飯食べない?三人で食べれそうだけど…」

「「嫌よ!なんでこんな奴と食べなきゃいけないのよ!!」」

喧嘩してる二人の少女に息ピッタリで怒鳴られただけだった。

結局今日はローレンが美奈を無視してセナの席で機嫌悪そうに弁当を食べた。美奈は自分の席で機嫌悪く弁当を食べた。

クラスの子達は割と興味津々に二人の喧嘩を眺める。


 午後の授業が終わり自由となった、もう部活を決めてる子は部活へ帰る子は家へ。

セナにはまだその自由がきていなかった。

「セナ部活探しに行きましょ!」

「あ、そう言えばそうだったねw」

美奈も目の前に来ていた。

「こんな女に従う必要なんてないから私と帰りましょ?」

「は?私とセナは部活探しに行くのよ、あなたが一人で帰りなさいよ」

「あなたが一人で探しに行けばいんじゃないの?」

このおさまること無き永遠の戦、セナはもう二人を見てるだけで疲れてる気がした。

確かに部活はあまりする気はなかったがローレンに誘われて少しやる気も出ていた。


「ごめんトイレ!」

セナは面倒になって鞄を持ってトイレへ逃げた。

逃げた先のトイレでセナは優しそうな一人の先輩に話しかけられた。

「そんなに曇った表情してどうしたの?君、一年生だよね?」

「はい、そうですけど…ちょっと色々ありましてw」

「困った事でもあったら話聞くよ?僕の入ってる部室来る?」

「先輩って何部なんですか?」

「僕が入ってる部はちょっと変わっててね、話すよりも見てくれた方が早いかもw」

「じゃあ、行ってみます」

逃げた先のトイレで会った先輩に誘われる。会った場所はトイレでもカッコ良く見える先輩だった。

校舎出て部室棟まで行った先に先輩の部活はあった。

「着いたよ」

そこには【心研究会】と書いてあった。

「心研究って何するんですか?」

「まぁ、書いてある通りかなw説明するよとりあえず入って座って」

「分かりました」

この時セナは既にローレンと美奈の二人を置いて来てるのを忘れていた。

「この部活はね書いてある通り人の心を研究するんだ、さっき君が困ってそうで話掛けたのもこの部活動だからこそなんだ」

「だから僕が困ってるって分かったんですか?」

「うーん、あれなら誰でも分かるかなw一応相談のったりするための部活でもあるからね」

「まぁ、そうですよねw」

「君名前なんて言うの?」

「永山セナです」

「なるほど、歓迎するよ永山君。どうだい?うちの部活入ってみないかい?僕は部長の天宮天(あまみやそら)だよよろしく」

「入ってみようかな、ローレンと美奈のために良さそうだ…」

セナにも興味がわく部活が意外と早く見つかった。二人のために入った心研究会。天宮先輩の誘いを無駄にすることはなかった。


部活に入り先ずはセナへの質問からはじまった。

「さっきどうしてあんなに悩んでトイレまで飛び込んで来たんだい?」

「その、入学した時にしばらく会ってなかった女子の幼馴染が二人いまして…」

「なるほど、永山君の取り合いかな?」

「そうなるんですかね…」

「関係ない人から見れば普通に羨ましい事だけど王子様は大変だねw」

「やめてくださいよ、こんな冴えない男ですよ?w」

「ごめんごめん、冗談だけど割と冗談でもないよ?そんな悩みの相談聞いていくのがこの部活の活動内容だ」

「お願いしますm_ _m」


説明するのは割と簡単だった、そして部長の出した答えも早かった。

「こればかりは二人の決める事ではなく、永山君が選ぶことだろ?更に言うならば幼馴染以外の誰かを選んだっていいんだ、君の人生なら自分で好きな道を選べばいいさ」

「確かにそうですね、先輩の言う通りです」

「二人の喧嘩を止めるのは君のすべき事としようかw」

「え?」

「止められたら部活から何かプレゼントするよw」

「先輩なんか楽しんでませんか?」

「少しラブコメが好きなもんでねw」

楽しみながら出された答えでも正論ではあった。セナは反論ができなかった。


「今日は早く二人の元へ戻ってあげるといいよ、何時でも相談は聞くから困った時は幼馴染の二人も連れて来るといいよ」

「分かりました、ありがとうございました」

入るべき部活は思った以上に早く決まり、先輩への相談も早く答えを出された。セナにとっては良いスタートの日と言えるかもしれなかった。


二人を置き去りにして先輩と話した時間は長すぎた。セナも置き去りにされていた。

「あれ、いない…w」


大変お待たせいたしました!三回目の投稿となります、悪魔ネコです!。今回も読んでいただきありがとうございました!。

今回は三回目の投稿として一人お助けキャラを増やしてみました。部活の先輩と、その部活の設定をラブコメに合わせた者になります。新しい設定で文を考えてるうちに今回は前までの投稿よりもかなり長くなった物となりました。そのせいで前よりもお待たせしてしまった事となにます。お許しくださいm_ _m。次の投稿も何時になるかは分かりませんが是非お楽しみに待っていただければ嬉しいです!思った事があれば是非ともコメントへ書いてください、参考にさせて頂きます。


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