みんなスコップしていない。
「AI時代はスコッパーが必要だ」
みたいな話を考えていたんですが、実際に見てみると、みんな別に「スコッパー」タグなんて使っていませんでした。
じゃあどうやって作品を探しているんだろうと思ったら、たぶんブックマークなんだろうなと思いました。
今回は、ランキング汚染対策というより、「人の本棚を持ち帰らせてほしい」という話です。
AI大量投稿の話をしていると、よく「スコッパーが必要」という話になる。
埋もれた作品を掘り出す人。
ランキング外の良作を見つける人。
読者と作品を繋ぐ人。
なるほど、それはそうだと思う。
なので私も、実際に「スコッパー」タグを検索してみた。
すると、思ったほど使われていなかった。
もちろん作品はある。作品紹介エッセイもある。データ分析もある。「埋もれた名作紹介」もある。
でも、読者が「良作を探すための導線」として見ると、かなり細い。
というより、中身が混ざっている。
作品紹介。
スコッパー論。
データ分析。
創作ネタ。
読書記録。
「スコッパー」という言葉の周囲に、色々な文化が集まりすぎていて、実際に“作品を探すためのタグ”としては少し弱い。
そこで思った。
もしかして、みんな別にスコッパータグなんて使っていないのではないか。
じゃあ、どうやって探しているんだろう。
少し見ていると、なんとなく分かってきた。
たぶん、ブックマークだ。
好きな作家のブックマークを見る。
好きな読者のお気に入りユーザを見る。
作品ページの、
「この作品をブックマークしている人はこんな作品も読んでいます」
を辿る。
つまり読者は、タグ検索ではなく、人の読書履歴を辿っている。
考えてみれば当たり前かもしれない。
いい作家は、たぶんたくさん読んでいる。
だから、その人のブックマークは単なる保存箱ではなく、選書棚になる。
ランキングより、その人の趣味を信じている。
そういう読み方は、たぶん昔から存在していた。
ただ、それを「スコッパー」という名前で呼んでいなかっただけなのかもしれない。
ここで、少し惜しいなと思った。
今のなろうのブックマーク機能は、保存箱としてはちゃんとある。
カテゴリもある。
メモもある。
公開・非公開もある。
更新通知もある。
でも、他人の公開ブックマークを、自分の読書棚へ持ち帰れない。
これが結構つらい。
たとえば、好きな作家の公開ブックマークが90件あったとする。
その場で全部判断するのは無理だ。
だから本当は、一回自分の棚へ取り込みたい。
あとで読む。
カテゴリ分けする。
いらないものは外す。
そういう「仮置き」が欲しい。
今でも、実際には読者は似たことをやっている。
ブックマーク一覧を開いて、気になった作品を別タブで開いて、また自分のブックマークへ入れて、あとで整理する。
でも、それを手でやっている。
だったら最初から、
「この人の公開ブックマークを自分のブックマークへ追加」
みたいな機能があってもいいのではないかと思う。
全部一括でなくてもいい。
数件選択でもいい。
仮棚でもいい。
あとで外せばいい。
今なら、分類くらいはAI補助もできそうだ。
歴史。
軍事。
国家運営。
勘違いコメディ。
長命種人生譚。
公式ジャンルだけでは足りない分類を、あとから整理することもできる。
でも、今回言いたいことはそこではない。
AIに全部探させたいわけではない。
たぶん今でも、人間はちゃんと掘っている。
問題は、その掘った跡を持ち帰りにくいことだ。
ランキングを全部直せ、という話ではない。
巨大な推薦AIを作れ、という話でもない。
ただ、人の本棚を、自分の読書棚へ持ち帰らせてほしい。
たぶん、それだけでもかなり違う。
インターネット老人会の一員なのでdel.icio.usあたりから遡ってみました。
GPTの語尾、結構きびしいですね。




