5,歪んだ青色
国防軍からの逃亡を試みるも、ベイ中佐やレイラによってあっけなく捕らえられてしまった3人
そこで3人は、「地球からの追放」を命じられた。
果たしてこれは彼らにとって「地球最後の日」になるのか…?
地球からの追放が決行される日
メイたち3人は、今まで存在すら知らなかった地下室に通された。
「この建物の地下に、こんな場所が…」
メイは驚いた、しかし、今からこの部屋が自分たちにとっての地獄の門となると考えると驚きより怒りが勝った。
「はぁ、逃亡なんて、考えるんじゃなかったな、」
アレンがボソッとつぶやいた。
「最期くらい、かっこよく消えてやろうぜ、この星から」
ルイはここで弱さを見せるわけにはいかないと思い、込み上げるものを押し殺した。
「それでは、儀式を始めよう…、といっても、ここにあるボタンを押すだけで、君たちは一瞬にして『惑星X』に転送されるのだがな、12時まではまだ少し時間がある、遺言というものでも聞いてやろうではないか」
相変わらずベイの話し方は鼻につく
ではまずルイ君に聞いてみようか、何か言い残すことは?
「俺はまだ死んだわけじゃねえ、あとお前は来世で刺し違えてでも殺ってやるからな」
ルイは最期まで弱さを見せなかった
「あー怖い怖いw まだ死んだわけじゃないとほざいておきながら、来世ってことはやはり死んでいるではないか、矛盾しておるぞw」
「黙れ!細かいこと気にすんじゃねえよ!」
「では、うるさい犬は置いておいて、アレン君に聞いてみるとしよう」
「こんな腐った国が続くわけがない、いつか崩壊してしまうぞ、こんな国。これは僕からの、最終警告だ」
アレンはこの国が大好きだった。明るい国民、にぎやかな街、豊かな自然。だからこそ、この腐った国に、本気で変わってほしいと思った。
「君は千年続いたヴァイスクラウド帝国の歴史に盾突くというのかね?君は国民思いの優しい兵士だったのに、そんなことを言うようになってしまったか、残念だ。」
「もう…、好きなように言ってくれ、どうせ僕は死ぬんだ。」
「歴史に盾突くバカも意気消沈と、さて、最後に第111分隊隊長のメイ君に聞いてみるとするかね、」
「あなたは大きな間違いを犯した。友人から聞きました、『惑星X』に行けば、「地球の未来」がわかる。それが目的であなたたちは調査をしている、と。もしそれが本当だとしても、このやり方は間違っているわ。」
「何が間違っているのかね?私たちの計画にケチをつけるとはいい度胸だ。」
「逆に聞きたいわ?、人を欺いてまで未来を知ってどうするの?」
「未来を知れば大災害や戦争を、予期し、そして被害を防ぐことができる。国防軍の鏡だとは思わないか?」
「少数を犠牲にして多数を助ける、それが正しいと思っているなら、今すぐその考え方は捨てたほうがいいわよ。」
「なかなかうまいことを言うな、確かに私は人の命を軽く見すぎているかもしれない…、だが、自分が犠牲になろうとも、大勢の民衆を救うのが、「兵士」というものだと、私は思っている。」
「そうでしたね、私たちは「兵士」でした。それでは…、私たちが見てきてあげましょう、『地球の未来』を」
「やっとわかったか、ならいい。ちなみに、君は地球の未来はどのようなものだと思うのかね?君の予想で結構だ。」
「私はこの星が好きです。だから未来も優しい世界であってほしかった。でも、残酷なあなたたちによって掌握された地球に、明るい未来なんてないでしょうね。」
「もういい、お前たちと話すと私までおかしくなりそうだ。」
そういうと、ベイ中佐は手元にあったボタンを押した。ボタンは青かった。地球に似た、でも少し歪んだような青色だった。
私たちは、地球から追放されました。




