3,腐敗しきったこの国で
メイは友人から国防軍の闇の計画のことを聞き、ルイとアレンにも伝えた。
国防軍の闇を知ってしまった3人は、さまざまな方法で、残酷な運命から逃げることを試みた。
そこで3人はあらぬ計画を企ててしまう。
「なあメイ、やっぱりやめとこうぜ? 中佐補佐官に直接異議申し立てなんて、前例がないし、そもそも話を聞いてくれるとは思はないし…」
「じゃあどうするっていうのよ? このまま惑星Xの探査任務に行けば、私たち全員死ぬことになるのよ?そういうルイこそ、他の分隊に冷やかされて、イラつかないわけ?」
「二人とも、まだ死ぬって決まったわけじゃないんだから落ち着けよ…」
アレンはそう言いながらも、手は震えていた。
「まあそこまで言うなら、言うだけ言ってみるか?」
ルイはしぶしぶ賛成した。
応接室にて
「私を急に呼び出して、何の用だ?第111分隊、お前たちには特別任務を与えただろう?」
レイラはまだ知らないふりをしている。
「私たちの言いたいことはわかっているはずです、私たちを、『惑星X』に送ろうとしているんですよね?」
メイが問い詰める
「お前たち、なぜその計画を知って… まあいい、バレてしまっては仕方ないからな、洗いざらい話してやろう。」
レイラはいつも通り堂々としている。ルイはその態度に無性に苛立った。
「バレた、ってことは、やっぱり何かを隠していたんだな?この卑怯者!」
「お前たちが何を言おうと変わらない。罠にかかったほうが悪いんだよ」
ルイはこれまでにないほどの怒りを覚えた。多分こいつが中佐補佐官でなければ、殴りかかっていただろう。
「お前たち、時間は守れないくせに戦闘は一流だぁ? なんとも気に食わない奴だ。だから欺いてやったのさ。まあ安心しろ、向こうで死んだら、階級を2つか3つ上げてやるさw」
悪魔のような笑い方をするレイラに、3人は怖気づいてしまった。
「レイラ補佐官、流石にまずいのではないですか?国防軍幹部に無断でこのようなことをすると、あなたの身の安全は保障されないのでは?」
メイは少しでもレイラを脅そうと思って抗った、しかし無駄だった。
「面白いことを言うな、だが残念、これは上からの命令なんだ。」
レイラはさらに調子に乗ってしまった。
「この国は、ここまで腐敗してるのかよ!」
アレンは怒りに任せて言葉をぶつけた
「ああそうだ、腐敗しているとも。完全に腐りきっているとも。だがお前たちに何ができる?」
レイラはもはや調子に乗っているどころではない。
「ルイ、アレン、これ以上話してもムダ!もうやめよう…、」
メイがそういうと、3人は納得いかない顔を浮かべて応接室を後にした。
三人はもはや自分たちの力ではどうにもならないことを知った。半ばあきらめかけていたその時、ルイがとんでもない提案を持ち掛けた
「なあ、ここから逃げないか?」
「バカ!そんなことしたら斬首刑か毒攻めか、よくても拷問よ?」
メイはすぐさまルイに考え直させた、しかし、
「僕は賛成だね。国外に逃亡できればこっちのもんだ。」
「それはそうだけど…」
メイは悩んだ。抗いながらも、結局運命からは逃れられない。運命はとっても残酷だ。運命には抗えずに力なく死んでいくのが美徳とすら思っていた。
しかし今回は違った。大切な仲間、失いたくない思い出、自分が依頼を受けてしまったという罪悪感。ここで逃げなければ、(私が全員殺したようなものじゃない…)
「わかったわ、逃亡… しましょう。でも、約束ね、絶対死なないって。」




