2,運命とは残酷なもの
「話がある」と中佐補佐官に呼ばれて、胸を躍らせながら応接室に出向いたメイ、アレン、ルイ
その話とは、「特別任務」の依頼
初めての出来事に喜びが隠せないメイたち
しかし思いもよらない形で真実を知ってしまう。
応接室にて
「第111分隊の者だな、よく来てくれた。私はヴァイスクラウド国防軍中佐のベイだ。」
「ベイ中佐、お目にかかれて光栄です!」
ルイは尊敬のまなざしで中佐を見つめている。
「さて、本題に入るのだが、率直に言うと、君たちに特別任務を任せたいと思っている。」
ベイの重厚な声が部屋に響く。
「私たちに特別任務を任せていただけるのですか!?」
メイは喜びを隠しきれていない、
3人とも(この任務が成功すれば昇格だ!)と胸を躍らしている。
「どのような任務なのかを詳しく教えていただけますか?」
アレンはすかさず問いかけた。
「君たちには、とある惑星の調査をお願いしたい。」
「惑星…ですか?」
「ああそうだ、惑星だ。近年私たちは、上級魔術の力を使って、宇宙空間を超えてテレポートするという技
術を手に入れた。そして様々な惑星を調べ、貴重な金属を確保する、そのためにも、君たちに惑星を調査してほしいんだ。」
「でもなぜ私たちが選ばれたんですか?」
メイは不思議そうに尋ねた。
「それはもちろん、君たちの戦闘能力を評価してのことだ。この任務を完遂すれば、一等兵どころか軍曹くらいは考えてもいいかもな。」
ルイは誇らしげな顔をしている。いつも真剣なアレンの顔も、この時ばかりは笑っていた。
「それで、本当にこの任務を任せてもいいのかね?」
「はい!もちろんです!」
メイは勢いよく返事をし、依頼書に力強い文字で署名をした。
3人はこの後何が起こるかなんて、知る由もなかったから…
その夜、メイは友人のエリスと話していた。
「ねえ聞いて? 私中佐から特別任務を任されちゃった!」
メイは得意げにそういった。
「えっ!?あなたが?」
エリスはこれまでにないほど驚いていた。
「あなたがって何よ? 私だって結構頑張ってるのよ?」
「あなたが頑張っているのは知ってるけど、あなたの分隊遅刻しすぎ」
「まあ確かにそれはそうだけど…」
「で?その特別任務ってどんな任務なの?」
「聞いて驚かないでよ?系外惑星の探査任務!なんかすごそうでしょ」
メイはきっとエリスが驚くだろうと思っていた。しかし、楽しそうに話していたエリスの顔は、メイの言葉を聞いた直後、急に真っ青になった
「あなた本気?その任務本当に行くつもり?」
エリスの問いかけに対して、メイは不思議そうな顔をした
「本気…って、そりゃ多少の危険が伴うのは承知の上よ」
「そうじゃなくって、知らないの?惑星X調査計画のこと。」
エリスは何かに焦っているようだが、メイは全く何が何だかわからない。
「調査計画?惑星X?何なのそれは?」
「国防軍が裏で秘密裏に進めている計画のこと、上級魔術の力を使って調査兵を通称『惑星X』と呼ばれる惑星に送って調査させるの」
「別に普通じゃない?、系外惑星の調査なんて、これまでにも行われてきたことだし…」
「問題はそこじゃなくて『惑星X』のほうにあるの。この『惑星X』ね、実は古代文明の遺跡に記されていた惑星なの、この星に行けば、「地球の未来がわかる」って言い伝えられてきたの、それで今まで数多くの分隊がこの『惑星X』に送られてきたんだけど… まだ生還した分隊が一つもないの…」
エリスの話を聞いたメイの希望は一瞬で、いとも簡単に崩れ落ちた。
「この間、第1分隊のマイク隊長が失踪したっていう事件があったでしょう?表ではただの失踪って言われているけれど、噂では「惑星X」に送られたんじゃないかって…」
「もうやめて!もう、何も言わないで…」
メイは泣きそうな顔でそういった。迫りくる恐怖で今日は眠れそうになかった。




