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コペンの給油口にGPSを仕掛けたのは吉部だ。
それは本人も認めていたから間違いない。
しかし、この白いカムリのドライバーは吉部なんかじゃない。
おそらく吉部は、管理を任されている駐車場で、偶然僕の姿を見かけたのだろう。
そして、僕に声をかけたあの日に、蓋を閉め忘れた給油口にGPSを仕掛けたのだろうな。
だから、なおちゃんとドライブしていたことが吉部に分かったのか。
しかし……
僕は白いカムリを睨み付けた。
こいつは、それ以前から……佐伯先輩が所有していた頃からコペンをつけ回していたんだ。
先輩が格安でコペンを僕に譲った理由は、バンパーの傷なんかじゃない。
一刻も早く、コペンに付きまとうストーカーから逃れるため。
体よく、僕にストーカーを押しつけたんだ。
文章には続きがあった。
『探して、探して、ようやくコペンを見つけた時は嬉しかった。もう私はあなたから離れない。離れたくない。もう私の側からいなくならないで』
冗談じゃない! 僕は人違いだ!
スマホの着信音が鳴り響いたのは、先輩に一言文句を言おうとしてポケットからスマホを取り出した時だった。
相手はなおちゃん?
「もしもし。なおちゃん、どうしたの?」
『れいちゃん。お願い。助けて』
え?




