本来たこ焼きのタコはたこ焼きの中に入っているものであって…(邦海)
次の日。
誠介の家に集まった邦海、星梨奈、俊太は予定通りたこ焼きパーティをしていた。
たこ焼きを焼いているのは邦海、それを3人は横で見ている形だ。
「旨そうだなー。」
スマホを片手に眺めていた俊太が呟いた。
すると、急に電話のコール音が鳴り響いた。
「あ、俺のやん。」
そういうと、邦海は慌ててスマホを取った。
「ごめん、誠介作っといて!」
「はあ!?」
返事を聞く前に、邦海は家の外に行ってしまった。
「…俺作ったことないんだけど。」
託された誠介は、まじまじと作りかけのたこ焼きを見ていた。
「焦げる前にやっちゃおうぜ。」
急に目をキラキラさせ始めた俊太は、竹串を持ってひっくり返し始めた。
「だね。上手に出来なかったら有間のせいってことで。」
星梨奈も参戦した。
「邦海が可哀想だな…。」
軽くため息をついた後、誠介もひっくり返し始めた。
○
一方、外に出た邦海は周りを見渡した後、電話を出た。
「拓実?どうしたん。」
電話の相手は、百織だった。
『どうしたもこうしたもねーよぉ!佐久間、死んだんだって!?』
「え、まあ…。」
話によると、たった今先生から連絡があったそうだ。
「てか遅くない?」
『連絡?え、佐久間って今日死んだんだろ?』
「え、いや…違うけど。」
『はああああ~~~~!?!?』
急な大音量に邦海は思わず耳からスマホを話した。しかし間に合わなかったのか耳を抑えている。
『いつ!?いつなんだよ!?』
「え、土曜日。」
『はいぃぃ~~??』
○
「はい、はい…分かりました。」
またまた一方、佐久間宅。
茉莉の母頼美は電話に出ていた。そばには裕紀佳と、兄峻樹がいる。
「で、茉莉は…。」
恐る恐る、といった風に峻樹が聞いた。
頼美は無言で首を振った。
「嘘だろ…。」
「ほら、お兄ちゃん行くよ!」
その様子をじっと見ていた裕紀佳は峻樹の腕を引っ張った。
「ど、どこに?」
「学校!証拠集めしにいくんだよ。」
裕紀佳の言葉に驚いた峻樹はしどろもどろになりながら反論した。
「え、でも、事故なんでしょ?あと、それに…。」
○
「…いや何があってん。」
戻ってきた邦海は思わず声に出した。
「いや~ごめんよ~?」
俊太がまったく反省していない顔で謝る。
たこ焼きのタコがすべてトッピング化されていた。




