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紅月  作者: 瑞條浩幹
第3章 試行錯誤の思考回路
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犯人追及密会の夜

題名はノリ。

「え、犯人の所…。」

「なんで隠されてるんや。」

1分後。紙をじっくりと眺めた2人は、一斉に質問した。

「知らん。そう書いてあったんだし。」

「考えろ…ってこと?」

「かな…。意地悪な。」

誠介はスマホをソファに放り投げた。

「もやもやするし、考えてみるかぁ。」

そういうと、紙の下のほうに何やら小さい文字で書き始める。

「何書いてるの?」

「ダイイングメッセージの解き方。」

「ダイイングメッセージって…もしかしてこれ?」

邦海が紙の上のほうに書かれている丸二つ目を指した。

「そう。あと多分E線もじゃないかな。」

「E…え?かな。」

星梨奈が天井を見つめながらつぶやいた。それを聞いた邦海が手を打って叫ぶ。

「それやん!え、から始まる人!」

「そこまでは俺も分かってた。」

喜ぶ邦海を尻目に誠介が軽く苛立ちながら答える。

「でもそれだとさっき邦海が指していたiとoの謎が解けねぇんだよ。」

「…E線ってさ。ドレミで言う何?」

星梨奈が誠介に聞く。誠介はピアノを弾いているため、わかると思ったんだろう。

「Eはミだな。」

「ミってmiやん。そのiをoにしたら…モ?」

「…やっぱり百織の兄さんじゃないの?」

「だとしたらあまりにも単純で無理やりだよなぁって思ってさ。」

誠介が唸る。それを見た邦海を星梨奈は同時に言った。

「「いやここに無理やりって書いてあるじゃない。」」

「…聞いてみる。」

誠介はスマホを取りに行った。といってもすぐそばのソファに、だが。

やることがなくなった星梨奈は時計を見た。

「あ、私もう自分の部屋に戻るよ。」

「分かった。また明日な。」

「明日って…学校あったっけ。」

玄関で靴を履いていた星梨奈は首を傾げた。

「いや、どうせ邦海いるしたこ焼きパーティでもしようかなって…。」

「何勝手に決めている!?」

邦海はどこから持ち出したのか何故かあったコーラーを盛大に吹いた。

勿論、ペットボトルの中に。

「え、だめ…?」

「いや、いいんやけど急やったから…。それじゃあ明日材料買いに行かんとなぁ。」

誠介がらしくない甘えた声を出したので邦海が慌てて説明した。

「誠介のその声、久しぶりに聞いた…。」

「よし!俺は風呂入ってくる!」

誠介は風呂場の方へ走っていった。




「暇だなぁ。本当に暇だなぁ。」

邦海はソファでごろごろしながら呟いていた。

「…よし、いっちょ俊太をからかってやるか。」

そういうが早いか、邦海は電話をかけ始める。

「もっしもーし…あ、鳥本か。俊太は…寝てるぅ?」

『…俺何も言ってないぞ。』

どうやらさっきのは邦海の一人芝居だったようだ。

「冗談冗談。今何してるかなぁって思って。」

『ゲーム。てか、お前蒼依に何吹きこんだんだ?さっきからにやにやしては机を叩いているんだが。』

それを聞いた彼は、にやりと笑った。

「それは本人に聞きーや。言っとくけど、密会の話とかお泊りの話とかはしてへんからな。」

『…それか。』

「いや、マジでちゃう。」

『じゃあ何を言ったんだよ。』

「だからぁ…それは本人に聞きーて。」

邦海はその場で笑い転げながら答えた。

本当は、とある漫画の最新情報を伝えただけだったのだ。

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