作戦会議その2
『先輩はね、バンドを2つ組んでるの。』
「え、学校内で?」
誠介と星梨奈が見守る中、邦海は蒼依と電話を続ける。
一方、残りの大人達は会議の続きをしていた。
「それで、2人目の百織栄乙は?」
紗夏衣はペン回しをしながら高木に聞く。
「1時40分に佐久間さんを訪ねたって。」
高木はスクロールしながら言った。
「訪ねた?何のために?」
「話があったそうだ。内容は…教えてくれなかったみたいだね。」
『内容;』のところは空欄だった。
「まあ、プライベートの話とかしていたら言いにくいしな。」
少し離れたところで夜景を眺めていた春井が呟く。
「でも、今の段階では百織が怪しいよね。まあ、ドラムの謎の点ではもう一人も怪しいけど。」
そういうと、紗夏衣は誠介たちのほうを向いた。
「どうだったー?」
「何か両方やってるんやってさ。」
邦海がスマホを眺めながら返事をする。
「両方…。へー。」
高木は興味がないと言いたげにホワイトボードのほうを見る。
「3人目は…。」
「川崎蒼汰さん、やっけ?」
「うん。まあこの人は3人の中で唯一楽器室の中に入ってない人だけどね。」
高木はそういうと、パソコンを春井に返した。
「何だ?」
「いや…。最後くらいは読んでくださいよ。」
「…わあったよ。えーっと?川崎は2時10分に楽器室の手前まできたと。」
「中には入ってへんの?」
邦海が聞く。
「入ってないみたいだね。張り紙がしてあったからってさ。」
「張り紙…?ああ、あれか。」
誠介は楽器室の扉に貼っていた張り紙を思い出した。
「確かにああ書かれてたら入りにくいよな…。」
邦海も苦笑いをする。
「あれ、でも…。」
邦海は何かに引っかかった。
「俺が行ったときにはもうドレス姿やったで。」
「!?」
春井が驚いて邦海のほうを向く。みんなも同じだった。
当たり前といえば当たり前だ。もう着替えを済ましているのであれば、張り紙に書いてあったことは矛盾しているからだ。
「え、それって…。」
「純白のドレスな。」
「…てことは、川崎が嘘をついているか。」
「その前の2人のうちどっちかが犯人ってことかな。」
紗夏衣はホワイトボードに書く。
「あ、そうだ有間君。」
「ん?なんすか。」
邦海はスマホを机の上に置いて春井のほうを向いた。
「佐久間さんから、脅迫状の話されなかった?」
「え…。なんで知ってるん?」
邦海は驚いた顔をした。
「いや…なんとなく。」
「う、うん。まあ、教えてくれたってか貰ったっていうか…。」
邦海がしどろもどろになりながら言うと、その場の全員が立ち上がった。
正確には紗夏衣以外、だが。
「何で持ってんの!?」
「え、持っといてって言われたから…。」
「今どこにある!?」
「い、家…。」
「今持ってこれる!?」
「た、多分無理…。」
急な質問に答えますコーナー(募集してます)
Q、みなさんの幼少期ってどんな感じなんですか?
A、誠介以外は変わらん。誠介は…また出すと思う、暇やったら。お楽しみに




