ろ『く時』
翌日
「…目の下のクマ凄いけど大丈夫?」
「大丈夫。」
心配がる香南子を置いて、邦海は出かけて行った。
バス停に着くと、そこには紗夏衣がいた。
「あ、さなさん。」
「邦海君!おはよー。」
邦海に気づいた紗夏衣は手を振った。邦海は、紗夏衣の後ろに並んだ。
「今から学校?」
「そう。俺学祭のメンテナンスで6時に行かんとあかんからさ。」
「過酷だね。」
「さなさんは?」
「私は真紀の家に行こっかなって。」
そういうと、紗夏衣は持っていたスマホをボディバッグにしまった。
「あ、そうだ。さなさん、ちょっと耳かして…。」
「?」
邦海は、紗夏衣に何かを言った。それを聞いた紗夏衣は、少し困惑した顔をした。
「どしたの急に…。」
「いやだってさ。もしかすると調査の時とかに使えるかもしれへんやん。」
「んまあ…そだね。」
そんな会話をしているうちに、バスが来た。
☆
「誠介~起きて。もう6時だよ。」
星梨奈は、誠介を起こしに来ていた。
「…は!?9時!?」
そういいながら、誠介は飛び起きた。
「っ!」
「そんな勢いよく起きるから…。」
「てか星梨奈は学校行かなくてもいいのか!?遅刻確定だぞ。」
「…はあ?」
「?」
星梨奈の反応に疑問を持った誠介は、机に置いてあった時計を見た。
「なんだ、6時かよ…。って6時!?」
誠介の場合6時でも大問題である。
「…ま、いっか。邦海に任せよ。」
「可哀想な有間…。」
星梨奈は呆れながら言った。
「じゃ、私戻るね。」
「おう。」
星梨奈が帰った後、着替えを済ませ、朝ごはんもそこそこに誠介は家から出て行った。
実は誠介のアパートから学校まで10分。そんなに心配することでもなかったのだ。
(どっちにせよ遅れることに変わりはないんだけどな。)
そう思いつつ、誠介は朝の通学路を走っていった。
★
「…遅い。」
「ごめんなさい。」
学校に着いた誠介は、教室に着くなり邦海に軽く怒られた。
「まあ、特に壊れてるところもなかったしええけどな。」
そういう邦海の顔は、曇っていた。
「元気ねぇなあ。」
「あれで元気出せるわけないやろ。」
「…本当に警察一切来なかったのかな。」
「全く来なかったらしいぞ。」
俊太が来た。
読んでも読まなくてもいいコーナー4
邦「そういや俺達ってどこでどういう出会いをしたんやったっけ。」
浩幹「は?朝の通学路でよくある少女漫画的展開からやんけ。」
邦「ああ~。トゥンクか。」
浩幹「惚れては無い、惚れては無いからな。」
邦「冗談やって。」




