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紅月  作者: 瑞條浩幹
第2章 殺人事件
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24/44

各々の時間2

その頃


家に帰った誠介は、ソファに座りながらスマホをいじっていた。

すると、玄関の鍵が開く音がした。

「!?」

驚いて駆け寄ると、そこには星梨奈がいた。

「あ、星梨奈か。びっくりした…。」

「え、あ、ごめん。」

「どうした?」

星梨奈は、外着を着ていた。

「私今からファミレスかどっかに行こうかなって思ってるんだけど。」

「俺も行く。今日は料理する気になれねぇ。」

誠介は「中入っといて。」と言って寝室に向かった。星梨奈は少し迷ったが、リビングで待つことにした。


5分後、寝室から出てきた誠介は、近くにあったカバンを持った。

「行くぞ。」

「は~い。」

2人は如月商店街の中にあるファミレスで食べることにした。

「何食う?」

「カルボナーラかな。誠介は?」

「決めてない。」

「行ってから決める?」

「そうする…ん?」

急に立ち止まり、誠介は後ろを振り返った。

「どうしたの?」

「いや…知り合いがすれ違ったような気がして。」

「そなの?」

しかし、周りには星梨奈以外、誠介が知っている人はいなかった。

「…気のせいかな。」

軽く首を傾げながら、誠介はまた歩き出した。


誠介達のアパートから徒歩5分。混んでいたとはいえ、直ぐについた。

中に入った2人は、定員に注文した後、事件について話すことにした。

「何かわかったことある?」

「気になる点なら幾つか…。」

「例えば?」

星梨奈が聞くと、誠介は自分のスマホを取り出し、メモを開いて言った。

「佐久間のバイオリンの、えっと、一番細い弦。何て言うんだっけ。」

「私に聞かないで。」

「うん…その細い弦が切れてた。」

それを聞いた星梨奈は、首を傾げた。

「何か気になるところでも?」

「ほかの弦も含めて、最近変えたみたいなんだよね。」

「ほうほう。」

「それに、無理やり切った感があったし、切れたところに血がついてたのに、断面にはついてなかった。」

「茉莉ちゃんが殺された後に切ったって事?何のために?」

「さあ…よくあるダイイングメッセージってやつじゃないかな。」

「…お待たせいたしました。」

夢中になって話していたら、定員が困ったような顔をして立っていた。

「あ、すいません。」

定員は料理を置くと、足早に去っていった。

「…不審がられたかな。」

「というよりは怖がられたんじゃない?」

「…すみません。」

誠介はもう一度謝った後、一旦話し合いを中断して、食事を済ませることにした。

「この話は帰ってから再開しよう。」

「そだね。」

E線…かな。

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