南京錠とピッキング
「にしても、相馬さんおせーな。」
「ん?さなさん呼んでたん。」
「おん。」
そういうと、誠介は佐久間の方を見た。
「てかこれってさ、殺人…だよな。」
「まあな~。凶器なさそうやし、第一自殺する人が胸刺すか?」
「絶対に刺さないとは言い切れないけど、まあないよな。」
「やんな。…ほんま誰やねん、佐久間殺したやつ。」
邦海は声を荒げて言った。
「…俺は今校長に腹が立ってるけどな。」
「ん?何で?」
邦海は誠介の方を見た。
「いやだって…うん、何か。」
「お、おう…?」
邦海は首をかしげると、奥の方にあったピアノに向かっていった。
「なあ、ピアノまだ弾ける?」
「多分…。」
そういうと、誠介もそこに向かっていった。
「久々だな…。何か弾こうかな。」
「お!聴いとくわ。」
一方
「いや~春井さん来るの遅いんすよ。」
高木は春井に愚痴を言っていた。
「いや、ね?すぐに行こうとは思ったんだけど、有間さんに止められてさ。」
「有間さん?あ、有間警視総監か。」
「そうそう。『どこ行くんだ?』って。怖かった。」
「春井さんにも怖い物ってあるんですね。」
紗夏衣は笑いながら言った。
「俺別に心臓に毛とか生えてないし。」
「へー、以外。…あ、見えた!」
玄関から階段をのぼり、渡り廊下を渡ってきた3人は、音楽室の前まで来た。
「鍵は…かかってるね。高木。」
「任せろ。」
そういうと、高木は持っていた針金でピッキングを始めた。
「これ本当は犯罪なんだけどね。」
「もうこれはやむを得ないです。」
そう言いつつ、手を器用に動かした高木は、すぐに鍵を開けた。
「はい。開いた!」
「よし!行くよ!」
そのまま奥へと進んだ3人は、楽器室の前に来た。楽器室は、もともとついている鍵とは別に、南京錠がかけられていた。
「…この南京錠は何のために?」
「多分、周りについている鎖を取られないよにするためかと。」
ドアノブの周りには鎖が何重にも巻かれており、ドアノブが動かないようになっていた。
「強引な…。」
「ま、その分解除しやすいからありがたいんじゃない?」
「そだな…と言いたいが、ちょっとこれは無理かもしれねえ。」
鍵の解除に取り掛かっていた高木は、言いにくそうに言った。
「え。」
「マジ!?」
中からはピアノの音が聞こえてきていた。
題名が謎




