表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅月  作者: 瑞條浩幹
第2章 殺人事件
PR
15/44

如月高校の校長

「え!?佐久間!?」

誠介は佐久間に駆け寄った。佐久間の体はすでに冷たくなっていた。

「え。ど、どうすればいいんだ?警察か?」

誠介が慌てていると、ドアが開く音がした。

「!?」

誠介は邦海を抱いてティンパニの物陰に隠れた。

どうやら入ってきたのは校長のようだった。

「全く…死ぬの生きるのという騒ぎをしておるから見に来たらこのありさまか。夏の誘拐事件は何とかうやむやにできたが、これはまずいな…。とりあえず学祭が終わるまでは鍵を付けて入れないようにしておこう。この事件は後々ゆっくりと…。」

そういうと、校長は出ていった。

「!!」

何かを取り付ける音がした。

足音が聞こえなくなると、誠介はドアの所に駆け寄り、開けようとした。しかし、ドアは一切開かなかった。


外に鍵がもう一つつけられたようだ。


「くっそ…閉じ込められたじゃねーか。」

「…」

一方、邦海は、放心状態だった。

「…」

それに気づいた誠介は、ゆっくりと邦海の方へ行った。そして、背中をさすりながら言った。

「邦海…。今は俺以外誰もいねーし、泣いていいぞ。」

「べ、別に、泣きたいとかそんなこと…。」

強気になって言ったが、誠介の言葉が引き金になり、邦海は声を押し殺しながら泣き始めた。

暫く眺めていた誠介は、ふと何かを思い出したように立ち上がり、電話をかけた。

『もしもし~。どうしたの、誠介君。』

電話の相手は、紗夏衣だった。

「あ、えっと…。じ、事件?事故?ちょっと分かんないんすけど」

『人が死んでるの?』

「あ、はい。」

『警察には言った?』

「いえ…ただ、さっき校長が入ってきて。」

誠介がそういうと、電話越しに舌打ちが聞こえてきた。そして、なんと言っているのかは聞こえなかったが、誰かに指示を出していた。

『うん。それは言わない方が健全だわ。』

「あ、よかったです…。」

『あの自分の事しか考えないハゲクソ眼鏡野郎が知ってるんだったら、下手に警察に言って警察車両とか来たら後々逆に命狙われる。』

「そ、そんなにヤバい人なんですか…。」

『もうそりゃべらぼうに。』

「…。」

『あ、今からそっち行くから場所教えて。』

「えっと、楽器室って分かりますか?」

『おけ。分かるよ、卒業生なんだし。』

「あ、あと、何か外で鍵つけられたのか分かんないんですけど開かないんです、ドア。」

『任せて。こっちにはピッキングの達人がいるし、最悪ドアけ破るから。離れといてね。』

「あ、はい…。」

そういうと、電話が切れた。誠介は、嫌な予感しかしなかった。

校長クソやな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ