人の恋沙汰
しばらくボーっとしていた邦海は、おもむろにスマホを取り出し、LANEで電話をし始めた。
「今どこにおる?」
『第一ホール。』
「あ、あれか?暗号のやつか?」
『いや。それは相馬さんに手伝ってもらったからもう終わった。景品後であげるな。』
「おー。楽しみにしとく。…んじゃ今何でそこにいるんや?」
『森の劇。』
「あーね。あれ、じゃあ今電話したらあかんかった?」
『いや。ちょうど終わったところだから大丈夫。今森を待ってるところ。』
「あ、じゃあ今から行くわ。」
『待ってる。』
電話を切ると、邦海は立ち上がって、その場を去っていった。その直後、仮楽屋に誰かが入っていった…。
「どうやったん?俊太の劇。」
「何かもう、様になってた。あ、景品。」
「どーも。劇見たかったなー。」
「あ、また皆で観賞会するらしい。」
「へー。」
「え!?マジかよ!!」
「そういや森には言ってなかったね。」
俊太と星梨奈の声が聞こえてきた。
「お疲れ~。」
「そっちもお疲れ。」
そういって、俊太は邦海をなでなでした後、デコピンをいれた。
「いろんな意味でやめろ。」
「やだ。止めない。」
その光景をほほえましく眺めていた星梨奈は、何かを思い出したように第一ホールの中に入っていった。
「次どうする?飯食いに行く?」
「あー。俺この後記念撮影とかいろいろあるからさ。先飯食っといて。」
「ん。」
誠介と邦海は、売店がある1年の教室へ向かった。
「そういやさ。」
「ん?」
誠介が、突然聞いてきた。
「何か進展でもあった?」
「何の?」
「恋。」
誠介は、いたずらな顔をしていた。
「ね、ねーよ。」
邦海はそっぽを向いた。
「ふーん。」
「別に人の恋沙汰なんかどうでもええやん。誠介は自分の事を考えろって。」
「…?」
「お前好きな人おらんのか?」
「…いない、けど。」
「つまらんなぁ。」
「…今特大ブーメランじゃなかったか?」
何か今回短かったな。すみませぬ




